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ウミガメの寿命は長寿のシンボルだ

ウミガメは、現在、IUCN(国際自然保護団体)のレッドリストすなわち、絶滅危惧種として掲載されている。

ウミガメは陸に住んでいたカメが海へ進出したものです。

海での生活に適応して進化し、海中で早く泳ぐために、手はヒレのように発達し、甲羅(こうら)を水の抵抗を受けがたいように小さく流線形に変化させ、甲羅の骨は隙間が多くなり軽くなりました。

この適応した体のおかげで、ウミガメは海の中を自由自在に泳ぎ回ることができるのです。

ウミガメ

しかし、時々、ニュースでも報じられるように、砂浜に溺死体で発見されます。

ウミガメは一生を海の中で暮らすのに、なぜ、溺死するのだろう
ウミガメが溺れて死ぬなんて考えられませんね。

ウミガメは爬虫類なので肺で呼吸しています。長時間、海の中に潜っていられるが、時々は海上に顔をだして息継ぎをしなければならないのです。

ところが、漁場に張りめぐされた魚の網などによって誤ってかかってしまうと海の上に浮上できなくなり、網から抜け出そうともがき苦しみ、ついには窒息死してしまうのです。

なんとも憐れなことではないですか。

今まで、平和に暮らしていた海の中で、見たこともない網に引っかかり、脱出できずに苦しむとは、なんとも言えません。

世界には七種のウミガメがいますが、日本に住むウミガメは、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、ヒメウミガメ、オサガメ、クロウミガメの6種類が日本に住んでいます。

このうち、ヒメウミガメ、オサガメ、クロウミガメは、年に数回しか確認されません。
したがって、日本でよく見られるのは、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイの3種で、この3種が日本の砂浜で産卵する種類でもあります。

三種の特徴

アカウミガメ

アカウミガメ:
外洋性のウミガメで、基本的には沖合に住んでいます。
貝やヤドカリなどの硬いものを好物として、あごの力が強く頭が大きいことが特徴です。
大人になると甲らの長さは80㎝〜100㎝になります。

アオウミガメ
沿岸に住んでいて、一番ダビングで出会える種類です。
海藻・海藻を食べるベジタリアンで、世界的に増えてます。
体は、赤、茶色、黒とさまざまです。アオではないんです。
大人になると赤よりも少し大きく90㎝〜110㎝になります。

タイマイ:
サンゴ礁の海に多く生息しサンゴ礁の隙間にある餌を食べてます。
そのため、クチバシが鳥のように長く尖った形になってます。
甲らはべっ甲細工に利用されます。
大人になると甲らの長さは70㎝〜90㎝ほどです。

引用:黒島研究所

ウミガメの産卵

日本でのウミガメの産卵期は夏です。ウミガメの卵は海では呼吸できないのでメスのウミガメは生まれ故郷の砂浜に上陸して卵を生みます。

ピンポン球ほどの大きさの卵を一度に100個ほど産み落とし、メスは、その産卵後に砂をかけて埋めてから海に戻ります。

砂の中に残された卵は2ヶ月ほどで孵化し、海へ向かいますが、海鳥やカニ、フナムシなどに襲われます。

ウミガメの産卵

小ガメは外洋を目指して進みます。
この小ガメが孵化して砂から脱出した直後にフレンジーと呼ばれる、特殊な興奮期があり、非常に活発に前足を動かすことができ、小ガメはおよそ丸1日寝ずに泳ぎ続けることができる

生きて外洋にたどり着くだけで生存率は大きく上がるといわれている。

小ガメは外敵の多い沿岸部には近づかず、外洋で分散して生活し、ある程度成長してから沿岸に戻ってくると言われているが、なだまだ生態には謎が多い

最近では、ウミガメの産卵する砂地が埋め立てや河川の整備などで産卵場所が減少してしまい、かつて海岸線のように広々とした砂浜は少なくなった。

ましてや、残された砂浜も整備されて人が押し寄せ、海岸線には道路が作られる。

また、産卵は暗い闇の中で卵を生むため、街路灯や街の明かりに照らされた砂浜では散乱できず、危険な思いをしてやっと、たどり着いた砂浜も産卵場所を見つけられずに海に戻らざるを得ない

整備された砂浜

崇められたウミガメ

ウミガメは1億年来、地球に生息している驚くべき生物です。

小ガメは月の明かりを頼りに海に戻る習性があるので、街の明かりに惑わされて、反対方向に進んでしまうことがある。

寿命は50年とも100年とも言われ、各国で長寿のシンボルとして崇拝されてきました。

亀の甲らの上に世界が創られたとする神話もあるぐらいに、強さ、子孫繁栄、邪悪から人間を護ってくれる存在として、人々はウミガミを崇めてきたのです。

しかし、一方ではウミガメは何世紀にもわたり食料として、また装飾品として利用され、古代エジプトでは、古代の墓からべっ甲の装飾品が見つかっています。

ワシントン条約で加盟国の140カ国で国際取引が禁止されていますが、いまだに、べっ甲の需要は日本や東アジア、東南アジアで高いものがあります。

生まれた時から危険を背負って生きているウミガメは、世界を回遊しながら成長し、数十年を経て大人になり、自分の故郷の海に戻ってくるのです。

底引き網漁などの混獲や商業目的による密猟などでウミガメとその卵は乱獲されています。

伝説的なこの生物は絶滅の環境に瀕しています。

参考:黒島研究所WWF JAPANWikipedia

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