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一言主を祀る奈良葛城一言主神社は

一言主(ひとことぬし)」なる神様がおります。
奈良県御所市に「葛城一言主神社(かつらぎひとことぬしじんじゃ)」があります。
神降」の地として伝わり、一言主大神と幼武尊(わかたけるのみこと)=雄略天皇をお祀りしてます。

奈良・葛城一言主神社

 

古代から日本では、「言葉」は特別なものとして考えられていました。
言=事」であり・「よい言」を使うと「よい事」が起こり、「悪い言」を使うと「悪い事」起こるとされています。この考え方は今でも言葉だけでなく、行動することでもよく言われますね。

仏教でいうと悪因悪果、善因善果、自因自果といわれます。

そして言葉には霊的な力の「言霊(ことだま)」があると信じられていました。
その「言霊」を司る神様が「一言主」です。

古事記」に伝えられていることによると
雄略天皇が大和の葛城山へ鹿狩りに出かけたときに一言主に出会います。
向かいの尾根を自分たちと同じ紅紐の付いた青摺の衣(宮中の神事の際に、舞人が着用する「祭服」)を着た、一行が歩いているのを見つけた。雄略天皇が名を問うと開いてこう答えました。

吾は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり」(私は、悪い事も一言、よい事も一言で言い放つ神。葛城の一言主の大神である)と答えた。天皇は恐れ入り、弓や矢のほか、官吏たちの着ている衣服を脱がさせて一言主神に差し上げた。一言主神はそれを受け取り、天皇の一行を見送った。

引用:一言力(川上徹也著)

と書かれています。

このように天皇はこの一言主大神を深く崇敬され、大いに御神徳を得られたとのことです。

一言であれば何ごとでもお聴き下さる神様として、里びとはもちろんのこと、全国各地から「一言さん(いちごんさん)」という親愛の情をこめた言い方で信仰を集めています。

私たちの周りには、クドクドと長い発言をする人がいますが、長く話すことを得意にしているのか他人の話も聞かず、結局は何を言いたいのかわからずイライラすることがありますね。

特に会議でわかりにくい、伝わらない長話には辟易します。

一言で相手に伝わるという事は、無駄なことは話さず、本質だけを言い表す、核心をつくことになります。

世の中には、たくさんの名言やコメントがあります。
その中から、不利な立場でも、その一言で大逆転するものです。

大逆転の一言

1984年のアメリカ大統領選で、ロナルド・レーガン大統領とウォルター・モンデール候補のテレビ討論会でのことです。

レーガンはその時73歳で、司会者がレーガンの高齢を問題にして、キューバ危機のときに、故ケネディ大統領は何日も徹夜をして問題解決をしたと例に出し、レーガンに「既に最高齢大統領のあなたにその体力はあるのか?」と質問をした。

ロナルド・レーガン大統領

レーガンは、一番触られたくない、どうしようもない質問です。
しかし、表情を変えずに短い言葉でこのように言ったのです。

わかってほしいには、私がこの選挙で年齢問題を争点に取り上げるつもりはないということです。
したがって対立候補(モンデール)の若さや経験不足を争点にして取り上げようとは考えていません

この、大逆転の切り返しに会場は爆笑に包まれ、その結果レーガンの年齢は不問にされレーガンが圧勝しました。

何でもかんでも、言葉を短くすることがいいわけではないのですが、情報が乱れ飛んでる現代ではいろいろな場面で「短く本質を表現する」ことが大事です。

参考:葛城一言主神社、一言力(川上徹也著)

 

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