生物多様性と共通性とは
生物の多様性とは、共通性とは何でしょう。
生物の多様性とは、生き物たちの豊かな
個性とのつながりのこと。
地球上の生きものは40億年という長い
歴史の中で、氷河期など環境が著しく
変化しながらも対応し、進化しながら
3,000万種ともいわれる多様な
生き物が生まれました。
これらの生きものには一つひとつに個性があり
全ての生きものに直接的に、または間接的に
何かしらの支えをしあって生きています。

生物多様性
生物多様性条約では
- 生態系の多様性(森林、里地里山、湿原、サンゴ礁など)
- 種の多様性(動植物から細菌などの微生物まで多種多様)
- 遺伝子の多様性(異なる遺伝子で、形や模様、生態など様々)
というレベルで多様性があるとしています。
出典:環境省より
私たちの暮らしそのものは、食料や水、栄養素
海や山の地域文化、気候など多種多様な生物が
かかわる生態系からの恵みによって支えられて
生きています。
しかしながら、わたしたちの文明の進化と共に
この活動の悪影響も少なくありません。
生きものたちの絶滅へのスピードは自然の速度の
約1,000倍になっていると言われています。
日本における生物多様性の危機
第1の危機
森林の伐採、埋め立て開発による生息環境の悪化
破壊や乱獲による種の減少・絶滅は目を覆うほど
影響は大きいです。

森林の伐採
第2の危機
二次林(にじりん)と呼ばれる原生林が何らかの
理由で再生された自然林などの放置で、バランスが
崩れ里地里山の動植物が絶滅の危機にさらされている。

二次林
第3の危機
今でも問題になっている外来種の持ち込みによる
在来種の生息場所を奪ったり、捕食したり、交雑に
よる遺伝的なかく乱をもたらし影響を与えている。

第4の危機
地球温暖化は世界的な大問題です。
平均気温が1.5~2.5度上がると氷が溶け出す
時期が早まり、高山帯が縮小されたり、海面温度が
上昇したりすることで、動植物の20%~30%は
絶滅のリスクが高まるといわれています。

地球温暖化
日本には9万種以上の生きものがいます。
いくつもの島々からなりたち、国土は南北
約3000㎞にわたり海岸から山岳までの
高低差がありハッキリした四季の環境変化
火山や噴火や豪雨、強風、台風などの自然
現象、そして人間の活動による環境の汚染
などの影響を受けながら、多様な生態系が
形成されさまざまな生きものの生活が営ま
れています。
人間の活動の縮小による危機
里地里山は、原生的な自然と都市との中間に
位置し、集落とそれを取り巻く二次林、農地
ため池、草原などで構成される地域。
しかし、里地里山の多くは人口の減少や高齢化
産業構造の変化ににより、大きな循環変化を受け
生物多様性は質も量も劣化が心配されています。
生物多種多様性条約第10回締約国会議(COP)が
愛知県名古屋市で2010年に開催され、損失と
劣化の危機感を共有し、将来の世代のためにも
2011年から10年間、愛知目標の達成に
向けて取り組むとした。
生物多様性のためにわたしたちができること
私たち一人ひとりが生物多様性との関わりを
しっかり認識し、身近なところから行動する
ことが生物多様性を守る第一歩です。

生物多種多様性条約第10回締約国会議
次のどれからもよいのであなたの
「MY行動宣言」として宣言し
今日から行動しましょう!
- 地元でとれたものを食べ、旬のものを味わいます。
- 生の自然体験をし、動物園、植物園などを訪ね、
自然や生き物にふれます。 - 自然の素晴らしさや季節の移ろいを感じて、
写真や絵、文章などで伝えます。 - 生きものや自然、人や文化との「つながり」を
守るため、地域や全国の活動に参加します。 - エコマークなどの付いた環境にやさしい商品を選んで買います
是非、実践してみて生物多様性を守りましょう。
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