認知症予防と脳の関係を正しく理解して元気になりましょう

認知症を予防する脳との関係

認知症といえば、アルツハイマー病が代表格ですが、
その原因はいまだに解明されてません。

最近の発表で、認知症の患者の脳のなかに
「アミロイドβ」というタンパク質が溜まっていて
これが神経細胞を壊している説が有力視されてきた。

出典:NHKスペシャル「人体」(丸山優二著)より

現在の研究は、このアミロイドβを分解する薬の開発が
進められている。

しかし、
脳は特殊で、薬を飲んでも脳の神経組織に入っていかない
いわゆる血液脳関門を通過しない事で、脳の治療を難しく
していてなかなか、道は厳しいようです。

その、血液脳関門の研究も進み、突破口が見え始めています。

トロイの木馬型新薬とは


トロイの木馬

カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授のウィリアム・バードリッジ氏の
グループが「トロイの木馬型」と呼ばれるタイプの新薬を開発している。

ご存知「トロイの木馬」は、ギリシャ神話に登場するトロイア戦争
中で、城壁を突破するために、ギリシャ軍が巨大な木馬の中に兵士を潜ませ
敵に自ら運び入れるように仕向ける作戦を使った。

これらと同じように、血液脳関門が自ら薬を運び入れるように
仕向けるのがトロイの木馬型の薬です。

なかなかユニークな名前を付けるものですね。

世界では、トロイの木馬型の薬の臨床試験が始まっています。

脳の中に余計な物質が溜まってしまう「ハーラー病」という難病の
子供たちがこのタイプの薬で症状が改善しつつあるとのことです。

トロイの木馬型の薬を使えば、近い将来アルツハイマー病の治療も
可能になるかもしれないと大いに期待されています。

血液脳関門の研究が進んだことで、新しい治療戦略が生まれてます。
それだけでなく人体の仕組みがわかればわかるほど治療のアイデア
生まれて、新しい治療方法も生まれます。


こんなこと知ってますか

  • 「脳の細胞は一度死ぬと、復活しない」
  • 「脳は年齢とともに衰えていく」
  • 「大人になった脳は 新たな神経細胞は生まれない」
    なんか聞いたことがありますね。

これは、1906年にノーベル医学・生理学賞を受賞した
スペインの神経解剖学者、ラモン・イ・カハール氏の論文から生まれたそうです。

100年近くにわたって信じられてきたことなので、どこかで
聞いたことがあるのかもしれませんね。

私は小学校の時代に、それらしい話を聞いたような気がします。
「頭を叩くと脳みそが1万個死んでしまい、2度と復活はしない」
というような話がまことしやかに流通していた。

答えは、この考え方は間違っていた

いくつもの研究の積み重ねで、スエーデンにあるカロリンスカ研究所の
ヨーナス・フリゼン教授が

「健康な大人の脳で神経細胞が新たに生まれている」

と発表し決着した。


元気な高齢者

新たに生まれる細胞は、脳の中で記憶を司る「海馬」と呼ばれる部分で
1日に700個程度のペースで神経細胞が生まれ続けていると推定された。

700個程度は決して少なくないとのこと。
嬉しい限りですね。
また、新しい神経細胞は記憶や学習といった機能に重要な役割を
果たしていることも解明された。

面白い研究では、カナリアが新しい歌を覚えられるのは、
新しく生まれた神経細胞のお陰であるという研究もあった。

フリゼン教授の研究では

「90歳の人の海馬でも、新たな神経細胞が盛んに生まれている」

といいます。

コンピュータの回路は一定ですが、人間の回路は複雑でまだ解明されてない
部分が多いですが、脳は新しい神経を細胞を追加して記憶し、常に変化を
続ける細胞たちのネットワークです。

思考も記憶も、生きた細胞たちの会話によって形成されています。

なので、あなたの記憶も常に変化しています。
そして、必ず「忘れる」ということも起きます。

毎日、新たな記憶を生み出し続けているあなたの海馬は、
今日も新たな神経細胞が生まれています。

新しい発見や挑戦する精神

それこそが、脳の活性化には良いのでしょうね
見るもの聞くものに興味を抱き固定観念を捨てて
見るように、考えるように心がけましょう。

 

参考:NHKスペシャル「人体」臓器たちは語り合う(丸山優二著)