ワーキングメモリは鍛えられるのか
ワーキングメモリとは
ワーキングメモリの研究は世界的に多数行われている
研究は、人間の行動実験や脳損傷事例、イメージング
研究、サルやマウスなど使っての各種実験など幅広い
研究成果が発表されている。
こんなことありませんか
あなたは今、ソファーに座りテレビを見ながら
くつろいでいるとします。
するとふいに、キッチンに用事があるのを思い出し
あなたは立ち上がってスリッパをはいて歩き出して
キッチンに着きその時に、何をしようとしたのかを
忘れてしまい。
しばらくその場で、何をしようとしてキッチンに
来たのかを思い出そうとして思い出せず、また
もとのソファ-へと戻った。
と、こんなことが、ありませんか。
実は、僕はこのようなことが結構頻繁にあるんです。
「年のせいかな」「たいしたことではないな」と
笑ってすましてしまいます。
個人的なことならこれで済みますが、仕事の上で
この手の物忘れが出ると、うっかりミスや処理能力の
低下になり思考能力、集中力も続かなくなります。
一度、注意力を失うと、その流れは止める事ができずに
さらに注意力は散漫になる。

脳
神経科学者のトルケル・クリンベリは
「私たちは、自分が注意を向けていたことしか覚えていない」
と指摘している。
わたしのワーキングメモリがいかに小さく、知力には
限界があることを示しているんです。
ワーキングメモリとは
わたしたちの意識の中にある情報(短期記憶)を短い間
脳に保持しておくところです。
日常生活の中で、何かを見聞きしてきたことや頭に浮かんだ
かんがえなどが一時的にそこに蓄えられると言う事です。
ワーキングメモリは、作業記憶、作動記憶とも呼ばれ、会話や
読み書き、計算といった日常生活や仕事、学習を支える重要な
能力です。
ワーキングメモリの容量
プリンストン大学の心理学者、ジョージ・ミラーが1930
年代に、私たちの脳が一度に蓄えれる短期記憶の容量限界が
7個前後だと主張しました。
しかし、この7個というのは実は多く、厳密な条件や推定法を
用いたりした短期記憶容量は4個ではないかとの報告もある。
このようにワーキングメモリの容量は非常に少なく
ある瞬間に私たちの意識に入り込んでくる情報量
(認知的負荷)がワーキングメモリの容量を超えると
知的能力に問題が生じます。

ワーキングメモリ
ワーキングメモリに蓄えられた情報や入ってきた
情報がすぐに出て行ってしまい、うまく処理が
できなくなります。
例えば仕事中で、資料作成していた時。
参考資料⓵を見て、気になった事柄を参考資料⓶で
調べているうち、そもそも参考資料⓵で何を調べて
いたのか忘れてしまい最初から読み直す。
ワーキングメモリを鍛える
脳機能に関する学術誌などによると、幸福度が高い
人ほど脳領域の体積が大きかったそうです。
自然科学研究機構・定藤規弘教授は
「脳は鍛えれば(特定の脳領域の体積が)大きく
なるので、楽しい記憶の想起や、明るい未来を
想像するといったトレーニングにより、持続的な
幸福が増強する可能性が示された」
といいます。
楽しいことを思い出したり想像する事で脳が活性化し
ワーキングメモリの増強に結びつくようです。
イメージングも
音楽を聴いたり、本を読んだりテレビやラジオ等の
情景をイメージする事で強化されます。

イメージ
生活を健全に
会話や料理、掃除など身体を動かし、買い物などでも
ワーキングメモリは使われているので効果的です。
現代は、デジタル時代です。
インターネットを介して情報伝達は驚異的に向上しています。
自分にむかってくる情報の量をうまく制御し、流れて
くる情報に対し、十分に理解し情報の蛇口は狭めて
情報の量を一定以下に抑えることが重要です。
ワーキングメモリの働きを見直し、改善して
仕事に日常の向上に役立てましょう。
参考:STUDY HACKER,天才科学者はこう考える、より(ニコラス・カー)、Wikipedia、
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