DNA 日本人 ルーツ

2020年10月15日

日本人のルーツとDNA

日本人はどこから来たのか、面白そうなことが
出てましたので、調べてみました。

日本人のルーツ研究の第一人者でおられる、国立
科学博物館の篠田謙一副館長のお話です。

篠田先生は人体の細胞は37兆個からできています
その細胞の中にある小器官で「ミトコンドリア」が
重要な機能を持っていると発表しています。


細胞・ミトコンドリア

ミトコンドリアは「ミトコンドリアDNA」と呼ばれる
独自のDNAを持っていますが、比較的分析しやすく
母系遺伝で母親から子どもへ引き継がれることが
分かった。

細胞1個には、約2000個のミトコンドリアがあり
莫大な数のミトコンドリアが細胞の中でエネルギーを
作っています。

人は生きるためのエネルギーをコメなどの食物を食べる
ことで得ていますが、実際に細胞の中で食物をエネルギ
ーに変える働きをしているのがミトコンドリアです。

 

日本人のルーツ

旧来は
「日本列島の中で独自に原人~新人への進化が起こった」
という多地域起源説を前提とした「単一民族」の歴史を
複数の説明がされていました。

1990年代になると、多変量解析という統計の手法を
使った人骨の分析をして、二重構造説が日本人のルーツ
の定説になって一います。

二重構造説とは

弥生時代になって農耕技術と共に大陸から渡来人が日本
列島に進出し、在来の縄文人と混血していくことで本土
(本州・四国・九州)の集団が形成されたが、海を隔て
ている北海道と沖縄では混血が進まずに縄文人の子孫た
ちが残った

という説です。

二重構造のシナリオは、古人骨のDNA分析によっても
ある程度証明されている。


縄文時代

 

ハプログループとは

DeNAライフサイエンスによると、遺伝子には「祖先
にどんな特徴があるか」という情報が刻まれていて
多くの日本人は祖先の系統毎に大きく10種類の
ハプログループ」(ミトコンドリアハプログル
ープ)に分類されている。

ハプログループD/遠い血縁:中国中部の人々「稲作の民」
日本人の35%以上が該当する最大のグループで中国中部が
起源とされ、弥生時代の到来に貢献したと考えられる。

ハプログループB/遠い血縁:ハワイの原住民「海の覇者」
日本人の約13%が該当するハワイを含む太平洋の島々から
南米大陸まで全世界に分布された開拓精神あふれるグループ
日本においては縄文人なったと考えられる。

ハプログループM7「日本最古の定住者」
海底に沈んだ「スンダランド」と呼ばれる大陸が起源とされる
日本人の約13%が該当する日本人独特の集団で日本列島に最も
古くから居住していると考えられ、縄文人として繁栄したとされる。

ハプログループG/遠い血縁:シベリア地方の人々「最北の住人」
中国北部が起源とされ日本人の約7%が該当する
シベリアなどの北部地域に多いのが特徴で、日本には弥生人に
なったグループとアイヌ人になったグループと考えられる。

ハプログループA/遠い血縁:アメリカ先住民「北の狩人」
シベリアが起源とされ日本人の約7%が該当する。
シベリアでマンモスを狩猟していたとも考えられており、現代では
東アジアからアメリカ大陸まで広く分布している。
日本では古くから縄文人の入り部になったといわれている。


縄文時代・弥生時代

ハプログループN9/遠い血縁:カムチャツカ半島の人々「流氷の民」
ユーラシア北部が起源とされ日本人の役7%が該当します。
カムチャッカ半島をはじめとする北東アジアに分布し、日本では
縄文人になったグループとオホーツク文化を形成したグループが
考えられている。古代から魚を食べていたといわれています。

ハプログループF/遠い血縁:東南アジアの人々「熱帯の開拓者」
東南アジアが起源とされ日本人の約5%が該当します。
東南アジアで最も多くの人が該当し、それ以外は拡がっていない
のが特徴。
大陸を北上し朝鮮半島経由で日本にやって来たといわれている

ハプログループZ/遠い血縁:フィンランドの先住民「北国の民」
中国北部が起源とされ、日本人の約1%が該当します。
シベリアを中心に北欧の一部地域にも拡がっていて、ヨーロッパと
つながりをもつアジアでは珍しい

ハプログループM8a/遠い血縁:中国の漢民族「大陸民族」
中国北部が起源とされ日本人の約1%が該当する
大陸で歴史を築いた勇敢な民族で「中国漢民族」を特徴づける
日本には弥生時代に稲作とともにやって来て弥生人になった
可能性が高いと考えられる。

ハプログループM8a/遠い血縁:中国の漢民族「遊牧民族
中国北部が起源とされ日本人の約1%が該当する。
中央アジアからアメリカ大陸まで広く分布し、日本には
弥生時代に一部の人がやって来たと考えられる。

様々な研究が進んでいる現在では、人類誕生の地とされる
アフリカからどのような経路で大陸を移動して日本にたどり
着いたか少しずつ明らかになってきています。

篠田先生は「日本人ルーツ」研究から「単一民族国家」の
イメージは当てはまらない、日本人の多様なハプログループ
の分布とアジア諸国、北ユーラシアとの類縁性と語られています。

人類全体がDNA的には同種の親戚同士であることをDNAが語っている。
DNAが語る人類の歴史を振り返ることは100年後、200年後の
世界を創造することもあるそうです。

 

参考:MYCODE,ミトコンドリア致死(江間暢著)、DeNA