季節はずれの蛍

季節外れの蛍(こぼれ蛍)

東海地域の蛍(ゲンジボタル)の見頃は6月頃です
たまに、季節を外したホタルが光りながら舞ってい
ることがあります。

不思議だなと思いながら、見ていると一匹だけです

ホタルの性質は、時期を合わせるように羽化(うか)
します。

それは、一斉に羽化することで天敵が食べきれない
状態を作りながら、効率よくパートナーを探して交
尾することです。

この群れをつくり自分たちを守るための行為は、
ワシの行動とよく似ています。
イワシとシラス物語

 

どうしてこの時期になってしまったのだろう。
季節外れのホタルは「こぼれ蛍」と呼ばれる。


ホタルの舞う森

おもに熱帯から温帯の雨が多い地域に生息し、世界
には2000種類のホタルがいるという。

 

ゲンジボタル

日本では40種類ものホタルが生息していますが、
「ホタル」と言えば、本州の南、四国、九州に分布
していて、5月~6月に羽化するゲンジボタルのこ
とを指すことが多い。

蛍は幻想的に光ります

  • ゲンジホタルは、強く1回の発行時間は数秒間
  • ヘイケボタルは、弱く1秒間に2回ぐらい点滅する

オスがメスにプロポーズするために光を放ちます。


ゲンジボタル

雲って風のない、生暖かく感じる夜に多くホタル
は舞い、ホタルたちにとって恋の花が咲くロマン
チックな夜となるのです。

ホタルの光の信号はただ、光ったり消えたりする
単純な点滅で、どれがオスでどれがメスだか区別
がつきません。

そこで、オスのゲンジボタルは群れを作って飛び
ながら、発行の瞬間を同調させて、一斉に点滅を
繰り返すようになります。

これに対しメスは同調しない。あるときオスが一
斉に光を消したときに光を放っているのがメスと
いうことになり、オスは草の上にいるメスをみつ
けるのです。

涙ぐましい努力ですね。

メスを見つけたオスは、メスにアプローチを仕掛
けるためにメスをめがけて降りてきます。

この様子のことを「火垂れる」と呼ばれるように
なり、この「火垂れる」が「火垂る ホタル」の
語源になったとされている。

蛍狩り」などと、日本の夏の風物詩だった。

農薬や洗剤などで川が汚染され、用水路や護岸
工事でコンクリートの人工水路などになったた
め、生活力が弱いホタルは激減し、すっかり珍
しい存在となりました。

田んぼや小川のまわりなどの人の暮らしに近い
環境で育つホタルは、僕らとともに暮らしてき
た生物です。


蛍狩り

夏から翌年の春ごろまでの幼虫時代は水の中
過ごし、5月頃に岸に上がり、土の中に潜って
さなぎになります。

そして、さなぎから羽化して空へ飛び立ちます

川岸の土手がコンクリートで固められ、せっか
く幼虫が生息してきても土の中でさなぎになる
事ができないのです。

「ホーホーホタル来いこっちの水は甘いぞ」の
蛍狩りの唄があります。「甘い水」とは農薬や
洗剤の汚染されていない水のことで、砂糖水の
ような甘い水のことではないそうです。

ホタルが安心して住めることは僕ら人間たちも
安心できる環境ということにつながります。

「日本書紀」や「万葉集」など古来から、日本
で人気のゲンジボタルは幾多の題材や文化に使
われてきました。

今一度、ホタルが安心して生息できる環境を整
えて、子供たちにあの幻想的な生命の確かさを
伝えててあげたいです。

参考:Wikipedia、はかない命の物語(稲垣栄洋著)、ホタルの生態るるぶ