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抗生物質の乱用か46%増加

抗生物質とは

すっかり日常化している抗生物質とはあらためて何か

かびや細菌により分泌され、他の微生物(病原菌など)の発育・繁殖をおさえる物質。ペニシリン・ストレプトマイシンなど。

引用:Google日本語辞書

その抗生物質は、1929年に青カビのつくるペニシリンという物質が、感染症の原因となるブドウ球菌などの発育を抑えることがイギリスのアレキサンダー・フレミングによって発見されました。

ペニシリン」は青カビがつくる物質で感染症の原因となるブドウ球菌の成長を阻止することができ、多くの人命を救いました。

ペニシリン

抗生物質の発見は歴史的にも画期的で、治すことができない、いわゆる不治の病とされて恐れられていた結核もストレプトマイシンの発見によって克服されました。

ペニシリンの開発は20世紀でもっとも偉大な発見のひとつで「奇跡の薬」と呼ばれるほどなのです。

抗生物質と細菌の闘い

医学の進歩に非常に貢献した抗生物質ですが、過剰に使いすぎるとこれが逆効果になります。

どの細菌も生き物ですから、生きるための進化をしていきます。抗生物質に対応していき耐性を持った種が新たに誕生してきます。

「生きのびるため」にすざましい進化する細菌に対し「抗生物質の歴史は耐性菌とのたたかいの歴史」ともいわれてます。

こうした薬剤耐性菌(Antimicrobial resistant bacteria)は抗菌薬の効かない細菌であり、新たな感染症の原因となります。

さらに、抗生物質は、小腸や大腸に共生している善玉の腸内細菌まで殺す恐れがあります

腸内細菌は近年の研究で腸内フローラ(腸内細菌叢)のなかで善玉菌、悪玉菌、日和見菌がバランスよく共生していて健康維持のためにはなくてはならないものです。

その腸内フローラは免疫と深いかかわりあいが解明されていて、善玉細菌が減少するとかぜを引きやすくなったり、ウイルスに感染しやすくなります。

新型コロナウイルスが猛威をふるう現状では、免疫力を低下させるのは絶対に避けたいところです。

新型コロナウィルス

抗生物質の乱用

ここ20年で抗生物質の消費量は「46%」も増加している

医者はさまざまな理由で抗生物質を処方します。病気の原因が細菌なのかウイルスなのかわからないときや、検査結果を待っているときに処方することもあります。

また、喉の痛みのほとんどは、ウイルス、アレルギー、または抗生物質では治療できないその他の原因によるものです。しかし、喉が痛い人の多くは、必要のない抗生物質の処方箋を期待して、医者と面談をしている。

抗生物質はウイルスに対しては機能しません。

抗生物質大規模調査

WHOの指標である人口1000人あたりの1日の投与量(DDD、defined daily dose:1日仮想平均維持量)を用いた調査の結果があります。

  • 抗生物質の総消費量は、人口1000人あたり1日5.0DDDから45.9DDDと、国によって約10倍の差があった
  • 2000年から2018年の間に、世界の抗生物質消費率は46%増加していた(1000人あたり1日9.8DDDから14.3DDDへ)
  • 低・中所得国では、2000年から2018年の間に76%増加していた(1000人当たり1日7.4DDDから13.1DDDへ)
  • 高所得国では、2000年から2018年にかけて消費率は安定していた
  • 消費率の最大の増加は、北アフリカ・中東域(111%)南アジア(116%)
  • ペニシリンの消費率は、高所得者層で最も高く、低所得の南アジアでは最も低い

引用:Medicalxpress

この調査結果で、先進諸国での抗生物質の消費量に大きな増加はなく、発展途上国で相当な増加傾向が見られることがわかった。

抗生物質を頻繁に、または間違った理由で服用すると、細菌が大きく変化し、抗生物質がそれらに対して作用しなくなる可能性があります。

それにより、細菌が耐性化したり、別の細菌に入れ替わったりすることがあります。これをさけるために、どの菌が原因で、どの抗生物質が 効果あるかを検査しながら治療をすすめる必要があります

抗生物質は、感染症に対する有効な武器ですが、正しく使わないと薬剤耐性菌の増加や、逆に健康リスクにつながる可能性もはらんでいます。

大人もそうですが特に子供には十分注意して医者と相談を差違ながら進めてください。

参考:ナゾロジーKidshealthMedicalpress、Wikipedia、

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