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神のおわしす山々 太古からの山の神

出雲大社には、素戔嗚尊 (すさのおのみこと) の子、大国主命(おおくにぬしのみこと)が祀られ、毎年10月になると、全国の神々が集まり大会合がおこなわれる。

そのため、各地の神々はその土地から姿を消す10月を「神無月」と呼ばれている。

神無月

 

しかし、出雲に招かれない神々もいる。

その神々は名のない神であり、私たちの日常生活と一緒にいる神々のことです。
山の神や田の神、水の神、海の神、窯神、屋敷神、道祖神などになります。

山の神ならば、日本列島の各地に「神おわします」山々があります。

これらを総じて「御山」、ミヤマとかミセンとかいい、御を冠することでわかるように尊敬の念がこめられる特別な山と認められている。

山にかかわって生活する人びとたちのための山の神がいます。

その神は山を護り、山の生産を司り、林業や狩猟、炭焼きなどをする人たちに信仰されています。

しかし、その神々に名があるわけではく、ただ、山にかかわるひとびとは山の神を敬い、山の神に反すれば ”たたり” があると信じられている。

なので、山の神の祭日には山に足を踏み入れないようにし、踏み入れれば災難に合うと信じられている。

 

地図を開いてみると

  • オヤマは、東京都御蔵島にある。
  • ミセンは、京都府下と広島県宮島にある

広島県宮島

 

また、「御嶽・オンタケ」とか「御岳・ミタケ」も同類とみて

  • オンタケは、木曽の御嶽山(おんたけさん)が有名です。
  • ミタケは、埼玉県秩父、東京都の奥多摩、長崎県の対馬などにある。

地図には掲載されずに、それぞれの土地の山を指して「オヤマ」と俗称する地方が多い。

もちろん、それらの山は、霊山として信仰されてきたのです。

山には、神社や寺社が建っていてそこに祭神や本尊が祀られ信仰の対象となっている例も多い。が、もともと霊山に対する信仰は教祖とか教義があって生まれたのではなく、民間にあって自然に生まれたものです。

したがって、それぞれの土地でさまざまな信仰の型をもっている。

大昔から、八百万の神がいて、森羅万象のすべてが信仰の対象となっている。
特に、オヤマに対する信仰は深く、山の神の怒りを恐れている人は多く、それは人びとの素朴な信仰と生活が生んだ神々だからでしょう。

わたしたちの生活に欠かせない「水の神」は、文字通り水にかかわる神々の総称で、田んぼに水を引くときは、「川神」となり、井戸水を汲む井戸には「井戸神」がいるということです。

井戸神は、水道のなかった時代には、井戸は人びとの生活を支える命綱だった。
それだけに、井戸の傍に小さな祠を作って水にかかわる神霊を祀ったり、田に水を引き入れるところにも神が祀られ、農作には欠かすことのできない水への思いが信仰となっている。

ヤマは高く巨山の方がよいとされている。
山がそびえる」「山が走る」などの表現は大きな山を巨人に見立てて付けたのかもしれない。

飛騨山脈

 

日本は国土の三分の二が山岳地帯で、そのほとんどが緑におおわれている世界でも有数の森林国です。

山を登ると、そこには樹木がうっそうと生い茂り、空気がすがすがしく感じられますね、これは、森の「」があるからといわれ、これを「オヤマの霊気」とよぶ。

いまでは、山里・村里に神社ができ、ほとんどは御山を背に山麓に神社ができる。
平たい場所に神社を作る場合は背に樹林を植え、鎮守の森ができる。これも御山を意識してのことです。

神社の祭礼では、神輿がでますが、もうひとつ「山車・だし」があります。これを「ヤマ」とか「ヤマホコ」「ヒキヤマ」ともいい、ひき車の上に屋台をつくり、そこに囃(はやし)が入ります。

山車

 

鉾が高く立てられることもあり、御山を意識してのかたちとなります。

このような山車が、2015年(平成27年)に、ユネスコ無形文化遺産に登録をされました。

世界遺産の富士山と合わせてにほんの「御山信仰」が認知され世界に広まりました。

日本の文化を認識して理解し後世に伝えていかなければいけませんね。

参考:社を持たない神々(神崎宣武著)、神さまと神社(井上宏生著)

 

 

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