しっかり目を開けて夢を見よう

心つないで今を乗り切る復活の伝言板

復活の伝言板

若手社員の計らいで、JR蘇我駅に
伝言板が設置された。

新型コロナの感染拡大で、不安な
毎日を過ごす中、駅構内にかつて
は多くの駅でつかわれていた伝言
板が「復活」した。


伝言板

製作設置した若手駅員さんは入社
2年目で新生活を迎える人を応援
しようと行動を起こし実現した。

「コロナの中でも、人と人とのつ
ながりをかんじてもらえば」と願
っている。

  • 「コロナで思うようにいかないこ
    ともあるけど 一緒に頑張ろう
  • 今踏み出した一歩は必ず夢につ
    ながるよ

などホームに向かう通路の壁に設置
された伝言板に毎日メッセージが、
10件程チョークで書き込まれている

ついこの間まで各地の駅に必ず設置
されていました。

僕も便利に使ってました。

待ち合わせ時間を過ぎてもこない友
達に向けて「先に行く」とか

行く先変更で「〇〇で待っている
とか書きました。

この駅の伝言板は、駅員さんに断ら
なくて誰が書いてもよくて、とても
便利でした。

ただし、「6時間後は消します」と
伝言板に書かれていて、伝言を書く
ときに時間も書くことで6時間後に
は消されてしまいます。

伝言板は1904年に新橋駅など8カ所
に告知版として設置された。

移動中の相手とは連絡手段がない時代
に、大活躍をしていたのです。

今は携帯電話という超便利な端末があり
電車の中でもメールのやりとりができる
ので伝言板は多くの駅で撤去されている

1980〜1990年代に週刊少年ジャンプに
連載された「シティハンター」では、新
宿駅の伝言板に暗号の「X」「Y」「Z
を書くと主人公のスイーパー(始末屋)
に連絡ができる手段として書かれた。


シティーハンター・XYZ

「シティハンター」はボディガードや探
偵などを描き子供の漫画に大人の劇作で
人気になり、アニメ製作されテレビや劇
場版アニメも登場した。

また、野口五郎の大ヒット「私鉄沿線」の
歌詞の中にも出てきます。

♪♬ 伝言板に 君のこと
僕はかいて帰ります
思いでたずね もしかして
君がこの街に来るようで ♬

作詞:山上路夫
作曲:佐藤實(野口五郎の実の兄)
日本有線大賞受賞


野口五郎・私鉄沿線

当時の伝言板には、簡潔に書かれては
いたが、生活が滲んでいた

  • Eさん 帰るよ
  • U様 皆で先にロビーに行ってます
  • Gさん 先に行く
  • B子 待ったけど先に行く
  • S男へ いつもの雀荘に行く

昭和60年(1985年)ごろに自動車電話
を外して肩に下げショルダーホンとして
使用した携帯電話が日本で最初です。

現代では、なくてはならない生活必需品
で家庭の固定電話を抜きモバイル端末
しても利用されている。

作家の井上ひさし氏が伝言板を見て周り
ニホン語日記」に紹介している。

昔の伝言板には本来の目的とは違う意味
のものや個人の思いなどがあったという

その中で「一番胸にずしんときた」といい
「いまだにどこかに引っ掛かったまま」と
いう東京駅の伝言板で見た1行。

父さん さよなら

 

ドラマがありそうですね。

 

参考:東京新聞、「昭和のことば」山折哲雄監修・眞野修著、Wikipedia

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