日本三大清流の四万十川は日本最後の清流

日本の三大清流は
- 柿田川:全長1.2㎞
日本一短い1級河川。「名水百選」
東洋一の湧出量を誇る。 - 長良川:全長166㎞「名水百選」
岐阜市周辺での鵜飼いで有名ですね。 - 四万十川:全長196㎞「名水百選」
大規模なダムが建設されていないため「日本最後の清流」とされているのです。

柿田川
清流の定義は
1 清らかな水の流れ。
2 名門。また、その出身者。
3 清廉潔白な人々。
引用:デジタル大辞泉
とされ、国土交通省が公表している全国の一級河川の水質や環境省による公共用水域の水質測定結果の公表のランキングで1位の河川を「清流日本一」と指すことがある。
この三大清流の中で「日本最後の清流」と呼ばれている四万十川にスポットをあててみた。
四万十川
四万十川は、四国の中で最長の川で流域面積は吉野川に次いで2位です。
源流は標高1336.2mの不入山(いらずやま/高知県高岡郡津野町)で、逆S字を描くように流れ周辺の小川を集めだんだん太く大きくなり四万十市から太平洋にそそぐ一級河川です。

四万十川
「日本最後の清流」といえば「四万十川」と言われるほど有名ですが、河川法上では「渡川・わたりがわ」が正式名称でした。
1994年(平成6年)7月25日に「四万十川」に改名された。
これは、「日本最後の清流」として全国的に有名で認知されていることにほかならない。
四万十川には支流を含めて47本の「沈下橋・ちんかばし」があります。
沈下橋とは、欄干がない橋で、台風や大雨などで洪水の時に橋面が水面下になる橋をいう
なるほど読んで字のごとし、水の下に沈む橋ということですね。
欄干がないのは、
大洪水で橋が水中に「沈下」することを想定し、水の抵抗を受けにくくするためや、欄干があることにより木などがが引掛り水の流れが悪くなることを防ぎ、更なる川の氾濫を避けるために、最初から欄干を作っていないのです
引用:四万十市観光協会
通常の水位より2~3m上にかけられていています。
沈下橋と川、周囲の山並みと緑が醸し出す景観は四万十川の代名詞にもなっています。
文化庁による重要文化的景観に選定されるほどで、コマーシャルやパンフレット観光ポスターなどに多く使われています
その中でも、おなじみの橋が岩間沈下橋で、西土佐岩間地区にかかる橋で、西土佐は四万十川流域でも、もっとも原風景が残されている場所といわれています。

岩間沈下橋
橋を渡った側の沈下橋の横では全面砂利の河川敷キャンプ場も整備されていて、国道側から撮影するのがポイントのようです。
環境省が2001年に日本各地の自然や生活文化に根ざした香りのある地域を全国で100選した「かおり風景100選」のなかに選ばれています。
4月10日は「四万十の日」と制定されました。
「4しまん、と10」の語呂合わせですが四万十川と周辺河川の一斉清掃が行われます
「四万十の日」の意味は四万十川の自然を守り後世に伝えて生きたいという意味が込められ、その他の地域すべての自然保護を願う気持ちを表す日です。
自然の大事さを考えつつ、近所の川の水は汚れていないか、ゴミは散乱していないか、護岸はどうなっているのかたまには、チェックしてみましょう。