花言葉は「幸せを運ぶ」3大香木のひとつの「クチナシ」
クチナシは甘い香りの花で、日本の「3大芳香花」「3大香木」のひとつです。
渡哲也さんのヒット曲「くちなしの花」でも有名ですね。
「三大香花」
- 梔子(くちなし)
- 沈丁花(じんちょうげ)
- 金木犀(きんもくせい)
になります。
くちなしの由来
くちなしは、日本、中国、台湾、東南アジアなどを原産地とし、コーヒーノキと同じアカネ科の植物です。
花と葉っぱはコーヒーノキに似ています。
学名は「ガーデニア・ヤスミノイデス」といい、ヤスミノイデスは英語名と同じように「ジャスミンのような」の意味です。
英語名は「ケープ・ジャスミン」で、南アフリカ共和国のケープタウンを経由してヨーロッパに伝えられたので、この名称になりました。
和名のクチナシは、諸説あるようですが、秋に熟す実は古来より染料として利用されてきました。この実が熟しても裂けないので「口無し」、転じて「クチナシ」になったと言われています。
クチナシの花言葉
「優雅」「喜びを運ぶ」「幸せを運ぶ」「清潔」「私は幸せ」「とても幸せ」「胸に秘めた愛」
初夏のウェディングでクチナシのブーケを持ちたいという花嫁さんが後を絶たないのは、クチナシの花の儚さと香りの魅力であることと、花言葉の「とても幸せ」がピッタリだからでしょうか。
クチナシの特徴
別名、ガーデニアと呼ばれてます。
クチナシは、は香りの良い花を咲かせることで有名な樹高1~3mの常緑低木。
夏の気配を感じ始める6月から7月に白色の花が咲き、辺りいっぱいにその香りを漂わせるのです。
近年は八重の花が多く見受けます。
咲きはじめは、真白で咲き進むにつれてクリーム色がかってきて、しおれるころは、カスタードクリームのような色という感じがしますよ。
花弁は傷がつきやすく、短命です。切り花には向いていません。
さわやかで心地の良い香りがすることから、日常品にも様々な使われ方をしています。
香水、化粧品、石鹸、家庭洗剤、ペット用のシャンプーなどに多く使われているんです。
クチナシの花の香りは、夜になると強く漂うと思われています。
市の花として
など、多くの人が親しみを感じている植物で、「市の花」として多くの地域で選ばれているんです。
- 埼玉県八潮市
- 静岡県湖西市
- 愛知県大府市
- 奈良県橿原市
などで「市の花」とされてます。
また、沖縄県南城市では、「市の花木」に選ばれています。
クチナシの実と色
クチナシの実を乾燥させたものを黄色の染料として古くから利用されています。
さかのぼること、古墳時代からといわれ、乾燥果実の粉末は奈良時代から使われ、平安時代には十二単など衣装の染色で支子色と呼ばれた。江戸時代には「口無し」から不言色とも記されている。
クチナシの実はオレンジ色をしていて、乾燥させるとさらに濃いオレンジ色になります。
色素は水溶性なので、水にさらし、溶けると明るい黄色に変化します。
現代でも無害の天然色素として、正月料理の栗きんとんをはじめ、栗の甘露煮やたくあん、サツマイモ、和菓子など料理の着色料として幅広く使われている。
日本の「三大香木」は
春の「沈丁花」
夏の「梔子」
秋の「金木犀」
ですね。それぞれの季節を香りで変化を人々に告げてくれます。
かわいらしいクチナシの切り花は5月ごろに花屋さんで見かけるかもしれません。
見かけたら部屋に飾って、花と香りを楽しんでくださいね。
参考:かぐわしき植物たちの秘密(田中修・丹治邦和著)、LOVEGREEN、Wikipedia、