しっかり目を開けて夢を見よう

春の星や流星群を見落とさないでね

寒さがやわらぎ天体ファンがそろそろムズムズしてきたのではないでしょうか。

4月の上旬から土星、火星、金星が見えていましたが、下旬になるとこれに木星が加わり、いっそうにぎやかになります。
南東から東にかけて、空の高い方から土星(約1等)、火星(約1等)、金星(約マイナス4等)、そして木星(約マイナス2等)の順に並ぶ光景は、とても見応えがあります。

そして月末にかけて月が、これらの惑星たちに次々と接近していく様子を観察できます。
晴れれば素敵な天体ショーになりますね。

みずがめ座η(エータ)流星群

みずがめ座η(エータ)流星群とは、5月のゴールデンウィークにピークを迎える流星群です。

みずがめ座流星群η

2023年は5月7日0時頃に極大(流星群の最大活動のこと)を迎えます。また、5日未明や7日未明でも見ることができます。

母天体は、10月のオリオン座流星群と同じで、有名なハレー彗星です。
この流星群は、12年周期で活動が活発化する傾向があり,2023年~2024年にまとまった流星が見られる可能性があります。

ハレー彗星の通り道を地球が通過し、そこに残されていた塵が地球の大気に飛び込んで、上空100km前後で発光して見える現象です。

出典:AstroArtsより

夜明け頃の空は、空が暗ければ夏の星座や天の川も見られるし,放射点近くでは火星・木星・土星そして金星ととても賑やかな夜空になり星空を楽しむにはもってこいです。
1時間に推定約5個ほど見られます。
その年によって、星の数は大きく異なるようです。

放射点とは

放射点とは、流星群に属する流星が放射状に飛び出してくるように見える、天球上の1点のこと。
輻射点(ふくしゃてん)ともいう。

出典:Wikipediaより

東京の星空

春の星空

まず、北斗七星を見つけてみましょう。北の空の高い空に柄杓を伏せたような形に並んだ7つ星です。

おおぐま座の尻尾と身体の一部になっている事をご存じでしょうか?

尻尾の星を繋いだ線を身体の方に延ばしていくと、2つ並んだ小さな星が見つかります。この星が熊の前足となり、北の空を悠々と歩く大きな熊の姿を形作っています。

おおぐま座・北斗七星

おおぐま座は古くから、季節や時間を知るための大切な役割を持つ星座とされています。

「春の大曲線」と「春の大三角」

北斗七星(おおぐま座)の柄杓の柄と、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカを結ぶ大きなカーブは「春の大曲線」と呼ばれています。

さらに、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカ、しし座のデネボラを繋いでできる三角形は「春の大三角」と呼ばれ、春の夜空を特徴づける壮大な図形として知られています。

「春の大曲線」と「春の大三角」

流星の観測は、ほんの一瞬です。
たいがいは1秒ほどで消えてしまいます。


流れ星

流星が見えている時間を計るとき、アマチュア天文家は「だるまさんがころんだ」という言葉を使う時があります。

「だるまさんがころんだ」をちょうど1秒で言えるように練習します。

流星が見えた瞬間に「だるまさん・・・」と言い出し流星が消えたときにやめます。

その時に「だるまさ」まで言えたら0.4秒、「だるまさんがこ」まで言えたら0.7秒という具合におよその時間を計るんです。

いろいろな計測の仕方があるものですね、「だるまさんがころんだ」の計測方法委は伝統的で、この方法がよく使われているようです。

天体ショーを見るには、時間との駆け引きが大事になりますね。明け方とか、未明とかをしっかり把握して気温にも注意してお出かけください。

参考:国立天文台WikipediaAstroArts

関連記事

コンテンツ