しっかり目を開けて夢を見よう

昔話・おとぎ話筆頭の桃太郎のお話

日本の昔話は「三大昔話」「五大昔話」「七大昔話」「十大昔話」があるのをご存知でしたか。

いろいろと説があるようですが、ここでは一般的なものを紹介します。

「日本三大昔話」

  1. 桃太郎
  2. 浦嶋太郎
  3. 金太郎

「日本五大昔話」

  1.  桃太郎
  2.  猿かに合戦
  3.  舌切り雀
  4.  花咲か爺さん
  5.  かちかち山

花咲か爺さん

「日本七大昔話」

  1. 桃太郎
  2. かちかち山
  3. 猿かに合戦
  4. 舌切り雀
  5. 花咲か爺さん
  6. 浦島太郎
  7. 一寸法師

戦後の「日本七大昔話」は、「桃太郎」「かちかち山」「猿蟹合戦」「舌切雀」の4編が侵略的ないし復讐物語などの理由で国語学者の金田一氏が新たに選びなおした。

新「日本七大昔話」

  1. 花咲か爺さん
  2. 浦島太郎
  3. 一寸法師
  4. 鶴の恩返し
  5. 笠地蔵
  6. 藁しべ長者
  7. 炭焼き長者

「日本十大昔話」

  1. 桃太郎
  2. 花咲か爺さん
  3. かちかち山
  4. 舌切り雀
  5. 猿かに合戦
  6. くらげのお使い
  7. ねずみの嫁入り
  8. 猫の草紙
  9. 文福茶釜
  10. 金太郎

これは、演劇評論家で児童文学者の楠山正雄氏が著した「日本の神話と十大昔話」に掲載された十編の昔話です。

みな、こどもの頃に聞いたことがあり、絵本や漫画でもおなじみですね。

また、日本には「おとぎ話」もありますね。

 

おとぎ話

 

昔話とおとぎ話の違いは、なんでしょうか。

「おとぎ話」とは

おとぎ話とは、大人が子供に聞かせる昔話や伝説。現実離れした架空の
おとぎ話の「とぎ(伽)」は、話相手となって退屈を慰めたり機嫌をとったりすることで、側に寄り添う意味の動詞「トグ」に由来する。
元々は大人に聞かせるもので、貴人の身近に仕えて話をし慰めることを「おとぎ」と言った。
戦国時代から江戸時代には、将軍や大名の側に仕えて話をする「御伽衆(おとぎしゅう)」という役職もあった。
子供に聞かせる話の意味で「おとぎ話」が使われるようになったのは、明治以降のことである。

引用:語源由来辞典

「昔話」とは

「昔話」とは、民俗学において、昔から人々の間で語り継がれてきたとされる民間の物語・説話・伝説のこと

「おとぎ話」とは違い、本当に昔の時代から口承文学の形で語り継がれてきた民間説話・伝説的な物語を意味しています。
また「昔話」には、個人的な過去の出来事についての話の意味もあります

 

桃太郎伝説

五大おとぎ話にしても日本5大昔話にしても必ず「桃太郎」が、筆頭で出てきますね。

桃太郎といえば、岡山、岡山といえば桃太郎とキビ団子のイメージが定着している。

桃太郎

 

ところが、桃太郎話は日本の各地に残っている。“我が町の桃太郎”は全国に20~30カ所もあり、桃から生まれた冒頭の部分では、白い桃と赤い桃が流れてきて、赤い桃が寄ってきてとするパターンや桃が箱に入って流れてきた筋書きなどがある。

家来も犬、猿、キジに黍団子(きびだんご)を分け与えるとあるのだが、家来が石臼や馬糞、蜂、百足だったりする。それに鬼退治ではなく嫁探しという話もあるのです。

いずれにしても「勧善懲悪(かんぜんちょうあく)」のヒーロー譚は、子どもにも分かりやすい。正義のもとに皆が助けあって鬼=悪者に立ち向かうヒロイズムは人気が高い

室町時代に原話が形成され、江戸時代に桃太郎話は内容がより標準化され、元禄の頃(1688~1703年)には庶民の間に広く普及する。

どこがほんとの発祥の地なのかわかりませんが、日本全国に桃太郎が存在し、教科書にも掲載され、「勇」「智」「義」など徳育の教材として使われた。こどもたちに桃太郎のことを伝える時こそが発祥の地と言えるのではないでしょうか。
桃太郎もさぞ喜ぶこと間違いなしですね。

 

参考:知育atHOMEざつがくどっとこむBlue Signal

 

 

 

 

関連記事

コンテンツ