フェルミ推定の例題を考えて見ました

フェルミ推定とは
実際に調査することが難しいような捉えどころのない
数量を何かしらの手掛かりで論理的に推論し短時間で
概算すること。
コンサルティング会社や外資系の会社の面接などに
最近フェルミ推定の問題が出されるケースがある
ようです。

フェルミ推定
とんでもない、想像もしないような問題ですので
経験をしておかないと解けません。
変な問題
例えば、有名な問題としては
- 「東京都内にはマンホールがいくつあるのか」
- 「スクールバスの中にゴルフボールは何個入るのか」
これは、google社の面接時の問題
この問題を僕が初めて見たとき、「そんなことが
わかるわけないだろう」と思わず思いました。
正直、バカにした問題だなとも思いました。
しかし、フェルミ推定が企画をたてたり、戦略を
立てる時にデータの不足(情報の不足)をカバー
するには、とても大事な論理的な技術なのです。
フェルミ推定は、物理学者でノーベル物理学者を
受賞したエンリコ・フェルミが由来で、封筒裏の
計算ともいわれている。
フェルミ推定は正確な数字を求めてはいません。
答えが明らかに違う場合は別として、それらしい
数字であれば、論理的思考力と、それを説明できる
プレゼンテーション能力があればOKです。
例題と解答をやってみましょう。
フェルミ推定の概算データ
その前に、問題を解くにあたって丸暗記して欲しい
ことがらです。
人口:1.2億人
世帯:5、000万世帯
国土面積:約40万平方㎞
平均寿命:80歳
労働力人口:約6,000万人
1年に生まれる子供の数:約100万人
大学進学率:約50%
大企業の数:1.2万社
中企業の数:420万社
この数値を丸暗記して、フェルミ推定の基礎とします。
問題:全国に女性は何人いるのでしょうか
解答:人口は1.2億人ですから、その約半分として
6,000万人。
問題:小学校から大学までに子供は何人いるのでしょうか
解答:小学校から高校は進学率100%ととして
100万人×12学年=1,200万人
大学の進学率は50%なので
100万人×50%×4学年=200万人
1,200万人+200万人=1,400万人
細かな、専門学校、高専、夜間学校、短大、大学院などは
数字を無視して概算を出します。
問題:スケートリンクから何杯のかき氷が作れるか

かき氷
解答:スケートリンクの大きさは、縦30m、横50mの
長方形で表面積は1500㎡と仮定します。
氷の厚さは、20㎝(0.2m)とします。
このスケートリンクの体積は、1500㎡×0.2m=300㎥。
氷は1㎤=1gですから、300㎥=3×10^8gになります。
かき氷の一杯の質量は、およそ100gと設定します。
上記の設定で計算をすると、このスケートリンクで作れる
かき氷は
スケートリンクの氷の重さ | かき氷1杯の重さ |
3×10^8g ÷ | 100g |
=300万杯 という推測になります。
いかがでしたか、基本的なことを理解できれば、
どなたでも取り組めますね。
いくつかの問題を解いて、自分のものにしましょう。
有名な問題を解いてみてください。
問題:アメリカのシカゴには何人のピアノ調律氏がいるか
参考:ONE CAREER,Wikipedia、digmee