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環境省の海のいきもの地図は意外と面白いですよ

環境省の粋な「海のいきもの地図」

環境庁のホームページに訪問し環境省・自然環境局の生物多様センターを開くと自然環境調査一覧があります。

その中に、植物、動物、森林、草原、河川、湖沼、干潟、サンゴ礁、海岸、生態系総合身近な生き物調査等、東日本大震災、その他の分類があり、さらに詳細に調査の結果がしるされています。

身近な生き物調査の中には「ひっつき虫」や「セミのぬけがら」「ツバメの巣」調査など中々ユニークな物が多いですよ。

今回はその中から「海のいきもの調査」を選んでみました。

海のいきもの地図という表題で貴重な記録の集大成としてまとめられています。

何が貴重な記録なのかと読み進めていくと、それは「‘90 海のいきもの調査」に一般人に参加してもらい、実際に海に潜り観察をしてもらいました。

情報を寄せていただいた物を集めて「海のいきもの地図」が出来上がったのです。

一般のダイバーが参加

一般の海の好きなダイバーたちに参加して、集めた資料はとても写実的で貴重ですね。


ダイバー

とてもいい試みです。環境省として初の試みのようで今回のような、一般のダイバーたち多くの人が参加して全国的な規模で行われたことは、画期的なことだったと言っている。

ただ、少し問題点も浮かび上がったようです。

調査時のダイバーは「レジャーダイバー」が殆どで海の生態や自然観察は少なかったと思います。

最近では「フイッシュウォッチング」を楽しむダイバーも増え、魚図鑑を持参して1年を通じて海に足を運ぶ人が多くなった。

今回の調査で海の生物は陸の生物に比べ多様で種類が多く、目で確認することが難しく、水中なので図鑑を見て観察もできない状況でかなり多くの誤認を招いてしまった。

そして、ダイビングポイントでの観察が多くうち湾や、河口域での観察の報告は少なかったとのことでした。

しかし、このような調査を繰り返すことで自然環境への興味や海の自然観察を愛好する人が増えることを期待しているようです。

日本の沿岸

ご存じ日本列島は南北に長く連なり、周囲の海は世界でも有数な豊かな海洋生物相で知られています。

海岸よりの潮間帯から水深約60mまでの海浜区は、ちょうどスキューバ潜水の可能な水深に相当する。

潮間帯とは:海岸で高潮線(満潮時に水が到達する線)と低潮線(干潮時に陸が露出する線)の間にあり、潮の干満により露出と水没を繰り返す場所のこと。

出典:「第3回自然環境保全基礎調査植生調査報告書」(環境省生物多様性センター)
http://www.biodic.go.jp/reports2/4th/sikimono/4_sikimono.pdf

調査地点

調査地点数は全部でで512地点です。

北海道から沖縄まで、全国のダイビングポイントはカバーされました。

いままでは、海のいきものに関して潜水調査記録のあまりなかった地域からも貴重な情報が寄せられました。

次回の調査の時にはもっとたくさんのダイバーが参加して、精度の高い情報が寄せられることを期待したいです。

寄せられた一部情報

ガンガゼ:「危険な生物」としてダイバーによく知られる種房総半島以南の太平洋側を中心に観察されている。
ムラサキウニと誤認の可能性も考えられる。


ガンガゼ

ネジリンボウ:小型の魚でありながら、独特の色模様と個性的な和名から多くのダイバーに注目されているハゼの1種といえる。


ネジリンボウ

チョウチョウウオ:本州海岸に分布するチョウチョウウオ類の普通種として親しまれ、関心を持たれている。
発見しやすく調査結果は信頼できる。


チョウチョウウオ

まだまだ、たくさんの魚と調査結果が発表されています。

今回は特に寄せられた情報をそのまま利用しているので一部誤認もあるようです。

そんなことも踏まえて、解説も十分に読んでみてください。

出典:「第3回自然環境保全基礎調査植生調査報告書」(環境省生物多様性センター)
http://www.biodic.go.jp/reports2/4th/sikimono/4_sikimono.pdf

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