半襟はおしゃれに粋にコーディネート
半襟
半襟(はんえり)とは、和服用の下着の襦袢
に縫い付ける替え襟のこと。
よんで字のごとく、半襟はその長さが普通の
襟の約半分なので名前がついた。
半襟
削 (そぎ) 襟ともいう。
襦袢 (じゅばん) などの襟の上に装飾を兼ねて縫いつけた襟。
もと本襟と同じ長さのものを長襟と呼んだのに対する。
江戸時代に盛んで,男性用は黒地,女性用は冬と夏で異なり,また儀式用には無地の白紋織に金糸や銀糸で刺繍したものも用いるようになった。
引用:コトバンク
僕の母親は、いつも着物を着ていた。
高齢になってからはさすがに洋服になりましたが僕のイメージのなかは、着物を着ている母親です。
母親参観日にも着物で来ていました。
半襟の本来の目的は襦袢をホコリや首周りの脂、整髪料から保護をするもので、汚れれば何度でも洗濯して使用します。
母親が着ていた時代は、ほとんどが白い色だった記憶でしかないです。
近年は、フォーマルとカジュアルを上手に着こなし刺繍やおしゃれな色柄なものをよく見かけます。
浅草などの観光地にはレンタルきもの屋さんが数十件あり、若いカップルや女性グループなどが利用していて、そこでの半襟は着物に合わせ派手な柄ものが多い。
半襟は顔に近い部位に身に着けることから、昔からおしゃれ好きな女の子たちは着こなしのポイントとして工夫を凝らしていたのでしょう。
半襟の生地の種類
- 一般的には、塩瀬(白塩瀬羽二重)は横畝に特徴がある織り方で、気温が下がる10月ころから春先の5月ころまで着用する着物に使用し主流になってます。
横畝(よこうね)畝織り: タテまたはヨコに畝(うね)を強調した織生地のこと
- 縮緬(ちりめん)
縮緬は素材にボリューム感があり、冬の寒い季節に合う半襟で紬ともあわせやすいです。
- 絽(ろ)
6月~9月下旬ころまで着用する、涼感のある夏の半襟です。
- 麻絽(あさろ)
7月也8月の盛夏期に着る夏紬や麻などの織物の着物に合わせる
- 楊柳(ようりゅう)
「ようりゅう」や「きんち」と呼ばれる織り方がタテ向きになった「縦しぼ」が特徴。
5月の春一重や9月の秋一重の襟元に合う。
- 絽縮緬(ろちりめん)
さらりとした着用感が特徴 絽や麻絽などと同じ時期に使用します。特に6月や9月に使われることが多く、小紋や織物など、どちらにも合わせることができるおしゃれな半襟素材です。
赤い半襟は原則として少女向けとされるので既婚女性は赤い色やそれに近い色は避けたほうが無難とされている。
男性向けは、粋な黒が最も多く続いて上品な薄水色、灰色、茶色、深緑、藍などの落ち着いた色合いものが中心となっている。
着物の襟からちらっと見える魅了的な半襟。
半襟によって着物の見え方も随分と変わりますね。正式な場所は別として、ルールにとらわれず魅力的な半襟を着用して和の女性を楽しみましょう。