鏡に映る自分は、自己意識とは
鏡に映った自分は
毎日の通勤電車のガラス窓に映る自分を見てうん 今日はいけてるな」とか「今一だな」とかよく自分で判断しますよね。
また、街を歩いているときに、自分の姿が鏡やショーウィンドウなどに映ると自分の姿を上から下までとは言わなくてもチェックしますね。
そのチェックする意識を「自己意識」というそうです。
「自己意識」とは
自己意識とは、自分自身に向けられている意識(注意)の事。
普段、何気なく見る鏡や窓ガラスなどに映る自分を見ることは脳の活動が、他の人を見ている時とは違う脳の領域の活動が活発になることが観察されている。
日常、あなたはどこに注意(意識)がいってますかTVを見ているときは、TV画面に注意がいっているし街中で奇麗な人を見かけると上から下までジローっと意識が集中しますね。
このように、様々なところへ意識は向けられます。
カメラを向けられたり、ウィンドウに自分の姿が映ったり電車の中の窓に顔が映っているのを見たときは、
- 「自分は人からどのように見られているのだろう」
- 「今日は、疲れた顔しているな」
- 「表情はいつも晴れ晴れして見えているかな」
など意識は自分に向けられるのです。
個人差はあるものの2種類の意識
研究によると、自分に向けられた意識には公的自意識と私的自意識の2種類あり
1.公的自意識
仕草やふるまいなど他社から見える部分に向けられた意識。2.私的自意識
「自分は今イライラしている」というような、自分の内面や感情など他者から見えない部分に向けられた意識のことを言う。
自分の考えや好み、欲求、希望なども私的自意識と言える。
(Miller&Cox,1982の研究)より
会社内でのミーティングや社会でのコミュニケーションを取ったりすること。街中での人とすれ違う時、あらゆる人との接触のときには自己意識を感じる事はないかもしれませんが、必ず公的自意識や
私的自意識が働いているのです。
公的自意識が強い人
公的自意識の強い人は、他者からの評価的態度に敏感であり
- 「他人から拒否されたくない」
- 「嫌われたくない」
- 「他人から称賛されたい」
- 「ほめられたい」
- 「コンプレックスを多く感じている」
- 「自分は孤独である」など
他人から認められたいという承認欲求が強くあらわれる。
私的自意識が強い人
私的自意識の強い人は、態度と行動の一貫性が高いこと。
私的自意識が高く、公的自意識が低い人は
- 「我が道を行く」
- 「自分に厳しい」
- 「ドラマを見ているときなど、自分のことのように考える」
- 「自分の時間を重要視する傾向がある」など
自分の信念や価値観をもち、それに従って生きようと自分を認知している。
逆に、公的自意識が高く、私的自意識が低い人は
- 「意志が弱い」
- 「流されて生きている」など
状況に応じて、自分をコントロールできるタイプと自分で認識をしている。
他人の目が自分に向いている公的自意識状態だと、マイナス思考になりがちで、それが続くとあまり
いい気分でいられなくなるそうです。
私もそうですが、日本人は、周りからどう見られているのか気になる公的自意識タイプが多いと言われている。
公的自意識と私的自意識が、化粧やファッション行動の研究が進んでいる
公的自意識が高い女性は公的自意識が低い女性と比べて
- メイクアップをよくしている
- メイクアップをすることで、自分の容姿の魅力が上昇するとみなしている
- 化粧して自分の顔の欠点を隠したい
- 周りの人からきれいだと見られたい
あなたに当てはまる事があれば、何を意識して考え行動するかを意識するとよいかもしれません。
鏡を見てそこに映った「自分にニッコリ笑う」と不思議にポジティブになってきますよ。
温かいものを持つと温かい気持ちになるのと同じで、身体の状態が脳に影響を与えます。
目で確認した情報は、脳の後頭葉に伝わり上を向いた時は、明るい未来を思いやすいうえ他人との関係を考えやすくなるといいます。
普段、毎日必ず数回、鏡の自分と向き合う時に少し自意識を意識してみると別の考えが浮かんでくるかもしれません。意識してみましょう。
参考:文教大学情報学部 社会調査Ⅲ 研究報告、PRESIDENT Online、