読経深まる奈良の大仏・行くなら朝一
大仏と言えば奈良の大仏
4月9日は奈良の大仏が完成した日です
修学旅行で行ったことがある人が殆どだと思います。
正式名は東大寺盧舎那仏像(とうだいじるしゃなぶつぞう)で、奈良県奈良市の東大寺の本尊です。
大仏は、その名の通り大きな仏像のことで、普通は「丈六仏・じょうろくぶつ」より大きい仏像のことを指します。
丈六仏は、お釈迦様の背丈が1丈6尺(約4.85mあったという伝説から、その高さで造られた仏像をいいます。
背丈を基準としていることから、座像の場合はその約半分の大きさになる。
丈六仏より小さい仏像も大仏と称するものもある。
奈良の大仏は聖武天皇の詔(みことのり)により建立され、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会が実施された。
当時は天然痘の大流行や干ばつ・飢饉(ききん)が続き大地震にも見舞われそのほかにも内乱など非常に不安定な状況でした。
聖武天皇と国分寺
聖武天皇は国を仏教で守り、安定させ繁栄をさせることを目的とした国分寺を造ることを命じた。
東大寺はその日本の総国分寺として建立され、大仏も造立されることで社会不安を取り除き国の安定を願ったとされる。
奈良の大仏の高さは約14.7m、座像。
日本3大仏
奈良県東大寺の大仏
神奈川県鎌倉市高徳院の大仏
残る1尊は時代の移り変わりとともに変わり、富山県高岡市大佛寺の高岡大仏岐阜県岐阜市正法寺の岐阜大仏など諸説ある。
僕は数年前に、奈良に出張で行ったとき休みを利用して、朝の一番に東大寺に行ってきました。
ちょうど運よく、僧侶約30人ほどで大仏の周りを囲むようにして、お経を唱えはじめました。
大仏殿の中には、朝早いせいか観光客はほとんどいません。
その大仏殿の空気が変わり、厳かに立ち止まって、大仏に向かって合掌し、拝聴したことを覚えています。
「早起きは3文の得」でした。
大仏のことを書いていたら、最近できた大仏が東京に出来たことを思い出した。
鹿野大仏
それは、東京都西多摩郡日の出町にある塩澤山寶光寺(えんたくざんほうこうじ)に造立された鹿野大仏(ろくやだいぶつ)です。
2018年(平成30年)4月に造立された大仏で釈迦如来坐像・総高18mです。
宝光寺の32世住職が釈迦如来の大仏の造立を誓願したが、急逝し、代わって33世住職が、東北大震災で友人を亡くしたたことをきっかけに進めた。
場所は宝光寺の本堂の裏にある山で無名だったが、大仏の造立で寺が命名した。
命名の理由は、開山当初から薬湯として湧出し「鹿湯/鹿の湯」といい湯治場としてにぎわっていた。
また、お釈迦さまが悟りを拓いた地として有名なサールナート(鹿野苑)に由来した。
「鹿野山」と「鹿野大仏」の名は同時に生まれている。
まだ行ってないのでぜひ行ってみたい場所のひとつです。
上野の大仏
最近行った大仏では、関東大震災で倒壊し顔だけですが、上野恩賜公園にあります。
「もうこれ以上落ちるものはない」というわけで、受験生がお参りに来るそうです。
以外と知らない人もあり、おまけでした。
参考:気になる話題、Wikipedia、マイナビウーマン、東大寺盧舎那仏像