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特別な瞬間を演出するルール「儀礼」とは

こんにちは!特別なイベントや場面で、どのように振る舞うべきか気になったことはありませんか?
そんな時、儀礼という言葉が登場します。今回は、儀礼について調べてみました。

儀礼とは何か?

儀礼とは、「特定の場面や状況で行う形式や作法のこと」を指します。

つまり、特別な時にどうすれば良いかを示すルールや習慣の集まりなのです。学校の卒業式や結婚式、国の祝日など、大切な出来事や場面で儀礼が活躍します。

儀礼のリストをあげるとキリがありません。なにせ、「日常生活の中の表現や言葉、社会の連帯といった価値や、結婚・死といった重大なる事件を明確に表現し、心に強く刻みこむ働きを持つ」ということを文化人類学者さんたちの研究で明らかになっているからです。

具体的な例を見てみよう!

友達の誕生日パーティーに招かれたら、どうすれば良いでしょう?そこで儀礼が重要になります。主人公の好きなものをプレゼントに持って行き、「おめでとう!」と言うことが一つの儀礼です。また、テーブルマナーや食事の際の行動も大切です。お箸を正しく持ち、静かに食べることも儀礼の一環。

テーブルマナー

 

学校の卒業式でも、儀礼が随所に見られます。制服やきちんとした服装を着て、先生にお礼を言ったり、お辞儀をしたりすることが儀礼です。また、国の祝日には国旗を掲げたり、国歌を歌ったりすることも儀礼の一部。

そして、結婚式。新郎新婦は特別な服装を身にまとい指輪の交換誓いの言葉を交わします。ゲストも、きちんとした服装やプレゼントで祝福の気持ちを示すことが大切な儀礼となります。

儀礼の役割と意義

儀礼はただ形式的な動作だけではありません。それは感情や尊敬、思いやりを表現する手段でもあります。大切な場面で儀礼を守ることで、相手に対する敬意や愛情を示し、その瞬間の重要さを強調するのです。儀礼を通じて、相手との絆を深めることができるのです。

近年の欧米では、儀礼一般に関する研究がひとつの学問分野として確立しつつあります。

「宗教的儀礼」

ごく一般的には、「宗教的な儀式や、一定の法にのっとった礼式」を指してます。

宗教儀礼には「強化儀礼」と「通過儀礼」に大別されています。

「強化儀礼」

お祭りや祈願などの日常の生きる推進力となるようなことを指します。

夏祭り

「通過儀礼」

人類学者のファン・へネップ(1873~1957)が通過儀礼には「分離」「移行」「再統合」の三つの状態があると分析しています。
今ある状態から分離し、別の状態へと移行し、新しい状態に統合されるときに人類は必ず宗教儀礼をおこなっていた。

三大通過儀礼

  • 「成人式」それまで子供として分類されていたものが、これからは大人のカテゴリーとして移行する。
  • 「結婚式」いままでの家族の集まりから分離し、あたらしい家族へと移行し統合される。
  • 「葬 式」聖者から死者へと移行する。

まとめ

儀礼は、特別な場面や大切な出来事に欠かせないルールや作法の集まりです。友達の誕生日、学校の卒業式、結婚式など、日常生活で様々な場面で活躍します。
ただの形式だけではなく、感情や思いやりを伝える重要な役割も果たしています。大切な瞬間には、儀礼を守りながら心温まる瞬間を作り出していきましょう。

参考:Wikipedia

 

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