日本人宇宙飛行士の月面着陸とアルテミス計画日本
1年間通して月が一番きれいに見える日が「中秋の名月」の旧暦の8月15日の十五夜です。
旧暦では、7月、8月、9月を秋としていて、その真ん中の8月15日を「中秋」と呼び、その晩に出る月を中秋の名月といってます。
そして、旧暦九月十三日と言えば、「十三夜の月」とか、後の月(のちのつき)と呼ばれるもう一つの名月の日で、やはり月見をします。
この十三夜と、十五夜をセットで呼ぶのが、「二夜月・ふたよのつき」と呼び、合わせて月見をすることが良しとされ、どちらか片方しか月見をしないと「片月見」とされ、片方だけだと不吉な感じがする考えになったようです。
ちなみに2022年の「中秋の名月」は9月10日です。
そして、「十三夜」は、10月8日です。
「アルテミス計画」
その綺麗で幻想的な月に、ふたたび月に降り立とうとするなど、NASA(アメリカ航空宇宙局)が提案している、月面探査プログラム全体をまとめて、「アルテミス計画」と呼んでます。
アメリカ合衆国が中心となり欧州、カナダ、日本などが参加し、2022年以降は民間企業もつぎつぎに月への着陸を実現しようとしてる。
「アルミテス」とは、ギリシャ神話に登場する「月の女神」で、アポロ計画の由来となったアポロの双子とされている。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の発表によると、この計画は、2024年までに月面に人類を送り、その後、ゲートウェイ(月周回有人拠点)計画などを通じて、月に物資を運び、月面拠点を建設、月での人類の持続的な活動をめざしてます。
計画によると、2024年に米国人女性飛行士を月面に着陸させること、その場所はこれまで人類が足を踏み入れていなかった月の南極になること、民間企業や国際パートナーと協力し月に拠点を築き、科学的発見を行うとともに経済活動の基盤を構築、火星に人類を送るという究極の目標のための最初のステップであることが明記されている。
引用:三菱電機
ゲートウェイとは
月周回有人拠点のゲートウェイ(Gateway)とは、地球上空400㎞を周回する国際宇宙ステーション(ISS)のようなもの。
だが、国際宇宙ステーションとは相違点があります。文部科学書の資料によると高度4000㎞×75000㎞という楕円軌道です。
これは地球との通信や中継に都合がよく、有人活動拠点候補の月の南極の可視時間が長く、地球からの到達エネルギーが月低軌道までの70%程度で、輸送コストが小さくなるなどの利点がある。
大きさは、国際宇宙ステーション(ISS)の約6分の1で、居住空間はISSの9つに対して、ゲートウェイは2つです。
物資の補給がISSは1年に8回に対してゲートウェイは年1回です。
宇宙飛行士は1年に10日~30日程度ゲートウェイに滞在して残りの期間は無人となります。
今後のゲートウェイ
- 数回打ち上げられる。
- 2024年ごろに最初の打ち上げ予定。
- PPE(電力・推進系・通信系)モジュールと、HALOと呼ばれるミニ居住棟の打ち上げ。
- 2025年を目標にI-Habと呼ばれる国際居住棟に。
- 2026年にロボットアーム。
- 2027年にESPRIT-RM(燃料推進系+クルー用窓)
- 2028年にエアロックを打ち上げる予定。
- 将来的には、地球から宇宙飛行士を運んできたオライオン宇宙船がゲートウェイにドッキング。
- 月離着陸船に乗り換える。日本などの物資補給船もドッキングする計画。
と計画されてます。また、さまざまな化学実験や宇宙天気観測装置、宇宙放射線線量計、眼底検査、Human Reserchとして眼底検査機などの器材の搭載が決定している。
いずれにしても、多種にわたり活用されていきます。
これに伴い日本は2019年10月にアルミテス計画に参加を表明
- ゲートウェイ居住棟への機器の提供・補給
- 探査機による月面データの共有
- 与圧ローバーの開発
- 月面着陸地点の選定データの提供
- HTV-X(新型宇宙ステーション補給機)で物資燃料を補給
などのミッションを提供していく。
それにしても、地球から38万㎞ 離れた月に夢と希望をつなぎ合わせ、月に居住することも夢ではなくなりますね。JAXAは新たな宇宙飛行士の募集をしました。日本人が月に立つ日も近いです。