地球照なんて月は面白い
お月様
月にまつわる俳句やおとぎ話はたくさんありますね。
月は地球の周りを約1か月かけて回っています。
月は、新月➡上弦➡満月➡下弦➡新月へと満ち欠けを繰り返しています。
地球は1日かけて自転しています。
地球と太陽の間を通る月に太陽の光があたり、そのあたっている部分だけが地球から見えるのです。
- 新月の場合は
地球から見て月の裏側を太陽が照らしているとき。月は影の部分になり見えません。
- 上弦の場合は
地球から見て月が太陽から半分だけ照らされて残りは陰になっている。そのため、半月の形となります。 - 満月の場合は
太陽の光を受けている月を正面から見ることになり影の部分はなく丸く見えます - 下弦の場合は
上弦の逆で光っている部分と影の部分が逆になります。
理解しているようでハッキリしていない部分でもあるので、図を見ながら読むとわかりやすいです。
子供の頃によく夜道を歩いているとお月様が一緒についてくると思いました。
そんな経験ありませんでしたか、それは月は夜空でこうこうと明るく輝いているので気になり、そんな気持ちになることがあるようです。
また、新幹線などに乗って富士山を見たときは、手前の家や林などの景色は飛ぶように見えるけど、富士山は動かずよく見えます。
近くのものは速く動き、遠くのものは、なかなか動かないように感じます。
お月様と地球の距離は約38万kmの彼方にあり、そのため歩いたり車に乗ったり電車から見てもお月様は全然変わらずに見れるのです。
それに対して、手前のある建物や景色はみるみるうちに、過ぎ去っていきます。
そのために、お月様が自分についてくるように感じられるのです。
また、三日月の頃によく観察していると月の影の部分が薄く見えることがあります。
このような現象のことを「地球照」といいます。
太陽からの照り返しにより、月の欠けて暗くなっている部分が、地球に照らされて、月の夜の部分を照らしているのです。
不思議ですが本当のはなしですよ。
だって、こんな現実がほんとにあるのです
地球の大きさは月よりも約4倍も大きく、また大気があるので反射率もずっと高くなるのです。
このため月から見た地球は、地球から見た月よりも75倍ほど明るく見えます。
これだけ明るければ月の夜の部分を照らすことも可能ですね。
なるべく、透明度の良い夜に地球照の部分にちゃんと映るうさぎの模様を双眼鏡や望遠鏡を使って月の光っている部分を視野から外してみるとよく見やすくなります。
月の大きさも変わります。月は地球の周りを回阿ていますが、きちんとした円ではなく楕円形でまわっています。
そのため、地球との距離は常に変動しています。
月と地球の距離が近い時は約35万6400kmで,遠いときは約40万6700kmほどで、その差は約5万㎞の差が生じます。
この遠近で大きさもかなり変わるのですが並べて大きさを比べることができないので大きさの変化には気づかないようです。
最近は大きく見える月のことを「スーパームーン」と呼ぶようです。
「月探査情報ステーション」によると、「地球に特に近づいたときの満月、新月のことをいい、通常は満月のときにスーパームーンと呼ばれることが多い」
もともとは占星術師のリチャード・ノールが1979年に言い出した言葉で学術的な言葉ではない。
また、天変地異が起こるという噂は科学的根拠はない。
2022年のスーパームーンは、7月14日(木)に見られるという。
2023年は、8月31日(木) 2024年は、10月17日(木) 2025年は、12月5日(金)になります。
なぜか木曜日が多いですね。
晴れるといいですね。
参考:月世界への招待、月探査情報ステーション、Wikipedia、