日本3大発明のひとつ「二股ソケット」とは
「1号新国民ソケット WH1031」Amazonで988円で販売しています。
これなんだか知ってますよね、子供の頃は家で使ってました。
二股ソケット
1918年(大正7年)に大阪で創業した松下電器製作所の大ヒット商品の「二股ソケット」です。
松下幸之助の代名詞でもありました。
三股に見えるかも知れませんが、2つのソケットにコンセントもついています。
日本の3大発明の一つ
大正時代の一般家庭は電力会社と「一戸一灯契約」を結んでいて、家庭内の電気の供給口を電灯用のソケット一つだけにして電気料金を定額制にしていた、
そのため、ソケットに電灯で灯りを灯している時には、他の電化製品は使うことはできなかった。
当時は電化製品が少なかったのですが、コンセントはなかったので、とても不便を感じていたと思う。
そこに、二股ソケットの登場で電気の供給口を二股にして、電灯とアイロンなどの電化製品を両方を同時に使う事が出来るようになった画期的な商品なのです。
発明するきっかけは諸説あり、パナソニックミュージアム松下幸之助歴史館では、
- 「アイロンを使いたい姉と、本を読むために伝統をつけたい妹が口論している姿を町で目撃した松下幸之助が、姉妹同時にアイロンと電灯を使う事ができるようにと二股ソケットを考案した」とするビデオが放映されています。
- 「ある店で電灯をつけたい人と電気ゴテを使いたい人が口論していた」ところを松下幸之助が目撃したため。
- 「松下幸之助が社員全員で相談していたところに二股にすれば良いと言う案が出た」ため。
また、二股ソケットはすでに以前からアメリカで発売されていて、日本でも明治時代から模倣品が販売されていたとも考えられている。
すごいことに、現在でも販売されていて年間10万個も売れているそうです。
この二股ソケットの前に通称「アタチン」と呼ばれるアタッチメント・プラグを売り出しています。
これが創業商品だそうで、天井の電気の供給口からコードを延長し、手元で電球などを使用するものです。
アタッチメント・プラグは、古電球の口金を再利用することなどにより、すでに他社から発売されていたが、高性能で他社より3割程度安くして販売し好評を博し予想以上の注文を得た。
続いて、松下電気器具製作所の創業第2号製品の「二灯用差込みプラグ」を売り出す。
ソケットからの電気を二つに分け、一つを電灯用のソケットに、もう一つは電化製品などの電源ケーブルをねじ止めして接続する。
今までの他社から販売されていた二灯用差込みプラグを、さらに使いやすく、故障しにくい製品として改良し従来価格から3割〜5割程度安くして販売し売り上げを伸ばした。
分岐取り付けされたケーブルの先には電球ソケットが取り付けられ手元灯や隣部屋などの追加灯として利用された。当時は電化製品は種類が少ないこともあり商品名の「二灯」は、本来の天井灯と追加灯を指している。
一つしか使えなかったものが、二つも使えることが、どんなに便利だったか当時の暮らしがわかるような気がしますね、それに比べると、ほんとに今は便利な世の中です。