衛星インターネットアクセスサービスとはなんだ
インターネットの仕組み
今や検索だけでなく、金融やビジネス
公共サービスなど、ありとあらゆるも
のに関係しているインターネット。
ライフラインのひとつして重要なもの
となりつつありますね。
インターネットが普及する前のコンピ
ューター同士の通信はその用途に限っ
てネットワークを組み使用していたの
です。
例えば、銀行の預金確認用のネットワ
ークだったり、商品の受注だけのネッ
トワークだった。
日本で初めてコンピュータのネットワ
ークが実用化されたのは1964年の東
京オリンピックだと言われています。
各種目の競技結果を集計し各国の記者
が集まる放送センターに情報を伝える
ためのネットワークでした。
そもそもインターネットは専用のネッ
トワークを、汎用性のあるネットワー
クにする研究から始まりました。
「何かをするために専用の環境を作る」
考え方から「何ができるかを考える」
ことで、大きく変わっていきました。
研究機関のデータのやり取りからwww
(world wide webが)生まれ商用利用に
インターネットが認められるようになり
ました。
それからの進化はご存知の通りです。
航空宇宙メーカー
アメリカの実業家イーロン・マスク氏
が民間宇宙企業のスペース・エクスプ
ロレーション・テクノロジーズ(英:
Space Exploration Technologies Corp.)
通称 スペースX(SpaceX)は、カリ
フォルニア州ホーソーンに本社を置く
アメリカの航空宇宙メーカーで宇宙輸
送サービス会社です。
スターリンク計画
そのスペースXが小型通信衛星を高度
540〜570キロメートルの低軌道に送
り込み次世代型の衛星ネットワークを
構築する「スターリンク」計画をすす
めている。
2020年6月3日に8回目のミッション
で小型通信衛星を約60基を打ち上げ、
13日にも9回のミッションとして約60
基を低軌道に送り込んでいる。
それにより、軌道上の稼働可能な
衛星は530基を超える。
今までの6回までの打ち上げられた
衛星は合計で360基でその位置は、
「starlink satellite map」
で見ることが可能です。
この「スターリンク」計画は、宇宙
に12,000もの小型通信衛星を飛ばし
そこから地球全体に通信を配信する。
2021年には人口の多い世界をほぼ
グローバルにカバーするように拡大
を続けています。
衛星といっても、非常にコンパクト
で、なんと重さは227kgしかなく翼
のような1枚の太陽光パネルを広げ
エネルギーを獲得しながら約4〜5年
地球の周りを周回し、やがて大気によ
って焼却されます。
今後、あらゆる場所でデータ速度が
50Mb/sから150Mb/sにレイテンシー
(あるポイントから次のポイントにデ
ータを送信するのにかかる時間)が
20msから40msに変化することがで
きます。
連邦通信委員会(FCC)は2020年1月
30日に米国の地方部で高速ブロードバ
ンドネットの普及を推進し、デジタル
でバイト(情報格差)の解消につなげ
る基金「地方部デジタル機会基金」
(RDOF)を創設した。
今後10年にわたって地方部での高速
ブロードバンドネットワーク構築に
総額204億ドル(約2兆1800億円)
を投じると発表している。
連邦通信委員会は、スペースXに対し
小型通信衛星11,943基の運用の認可と
この衛星ネットワーク用地上基地局を
100万カ所設置することを承認してい
る。
スターリンクは、通信衛星を多数配置
して大規模なネットワークを構築し、
通信衛星の間で情報をやり取りさせる
仕組みで、地上のインフラに制約を受
けず、世界中に高速ブロードバンドイ
ンターネットを提供できるようになる。
2021年以降、世界で展開する計画と
なっている。
こんなに変わります
レイテンシー(データ送信の時間)
衛星が地球から遠くハズレていると、
待ち時間が長くなり、ビデオ通話や
オンラインゲームなどのアクティビ
ティのパフォーマンスが低下します。
Starlink衛星は、従来の衛星より
60倍以上地球に近いので、遅延
が少なくなり従来の衛星インター
ネットでは通常不可能なサービス
もサポートできるようになります
これからは通信だけではなく、いろ
いろな分野で進化していきます。
とても、楽しみなことが増えまし
たね。
ちなみに小型通信衛星は大気に
よって焼却されるので宇宙ゴミ
にはなりません。
参考:SPACEX、NewsWeek,Wikipedia、BRIDGE