見つめ合うことで幸せになれる

目と目を合わせると
通常、野生の動物においては目と目を合わせることは「敵意」のあらわれだと教えられている。
特にクマなどに遭遇した時は死んだふりをするといいなどと言われてきた。

熊との遭遇
本来は目と目を合わさずに後ずさりすることがよいし、ネコと仲良くなりたければ目をそっとそらしたほうがいい
不思議なのは、イヌですね。
犬は例外なのか、見つめ合うことは、まったく別の意味を持つことがわかっている。
飼い主とイヌが見つめ合うと、両方に「オキシトシン」と呼ばれる愛情や絆の形成に関係するホルモンが上昇して
いることが分かったのです。
犬を飼ったことがある人はよくわかると思いますが、犬がじっとこちらの目を見て何かを訴えているような感じの
時がありますね。
このことは、イヌが狩りなどで人間と目を合わせてコミュニケーションをとっていたことから習得した能力だとみ
られている。
同じ実験をオオカミとおこなっても、飼い主もオオカミもオキシトシンの上昇は見られなかったと報告されている
- 見知らぬ人と交流した時は15~20%
- 知り合いと交流する時は25~50%
- 子どもやパートナーなど家族だと50%以上
- イヌたちは平均して飼い主との交流で57.2%
のオキトシンを分泌した。
これは、イヌたちの愛情の深さがよくわかる結果となった。
イヌは観察力が鋭く、実によく人を見ている。
いい人と悪い人を行動から見分けていると考えられている。
飼い主が助けを求めたときに親切にしてくれた人に対しては好意をあらわし手を差し伸べてくれなかったヒトへは
無視をする。
飼い主の言葉もよく理解していて芸を覚えるときだけでなく、飼い主に褒められると心から喜んでいることがわか
っている。
人間と切っても切れない動物がイヌなんですね。
人間は、よく三日坊主と言われますね僕も自慢ではないですが典型的な三日坊主です。
その点、イヌは持久力が強みです。
イヌの先祖はオオカミですが、彼らは獲物を見つけると群れで何時間も何日も獲物を取り囲み捕食します。

犬ぞり
犬ぞりをひく現代のシベリアンハスキーはその能力が引き継がれていて8時間で160㎞も走り続けることができるそうです。
イヌはよく言うことを聞くし芸も覚えてくれますね。
お手やおすわりはお手の物、後ろ足で立ってチンチンしたり、待てや、後ろ向きに進んだりとても達者ですね。
2010年11月全国でも例のないチワワの「桃」ちゃん(7才)が警察犬に見事合格した。
体重たったの3kg、「捜索救助の部」で遺留品のにおいを頼りに、5分以内に100メートル四方内にいる要救助者を捜す課題をクリアした。
チワワ警察犬
6年前から訓練士の指導を受け機敏な動きで才能を発揮し、今後の活躍を期待されている。
イヌを褒める時に重要なことは、言葉とイントネーションで誉め言葉に対し、左半球の脳で言葉に反応し、褒めるイントネーションに右半球の脳で反応していることが分かった。
ほめるときは、言葉だけでなく全力で褒めてあげることがいいです。
イヌのやさしさは飼い主だけにだけではなく、すべての人間に対して平等に与えられる。
共感力が高く初めて会った人でも感情を読み取り、泣いてる人には寄り添って慰めるという本能をもっている。
この愛情の深さには頭が下がりますね。見習わなければいけません。
イヌの祖先はオオカミですが、オオカミは0.1%犬の血が入っていればイヌとして飼育できます。
なお、イヌも猫舌です。
参考:ひとりごちごち、LIFE(麻生羽呂・篠原かをり著)