お母さんも気をつけてダブルバインドは怖い心理です
ダブルバインドとは
ダブルバインドとは、たびたび出くわす矛盾するコミュニケーションのことで、ある人がメッセージとメタメッセージの状況に置かれること。
メタメッセージとは
(メッセージが伝えるべき本来の意味を超えて、別の意味を伝えるようになっていることを指す)
引用:Wikipediaより
「ダブルバインド」は日本語で「二重拘束」を意味し、「二つの矛盾した命令を他人にすることで相手の精神にダメージを与える」
アメリカの精神科医グレゴリー・ベイトソンが1956年に提唱した「ダブルバインド理論(二重拘束理論)」に由来しています。
たとえば
- 遊んでいる子供に対して親が「ちゃんと勉強しなさい」と命令したあと「ちょっとお使い行ってきて」と依頼したとする
と、子供は「勉強」と家事の「お手伝い」の2つのことを同時にこなせず、どうしたらいいのかわからなくなってしまいます。
このような心理的拘束をダブルバインドと呼びます。
- ダブル(Double)=二重
- バインド(Bind)=拘束からなる造語で「特に、家庭内でのダブルバインドが繰り返しおこなわれると総合失調症を発症する」とまでグレゴリー・ベイトソン氏は主張しています。
ダブルバインドの理論の内容
- 2人以上の関係者
- 繰り返し経験され
- 最初に命令的なメッセージが出され
- 最初のメッセージを否定的なメタメッセージを出す
- それらのメッセージにより、その矛盾から逃れられなくなる
- メッセージを伝えられた人はダブルバインドによりストレスを感じる
このような状態になることをいう。
このような条件のもとにダブルバインドは自然におこなわれているのが多く非常に怖いですね。
例えば
- これはよくある実例です
「おこらないから正直に言いなさい」
と言っておきながら、子供の返事に対して
「なんでそんなことをしたの」
といってしまう。
怒らないと言ったから、正直に言ったのにと矛盾に対応できなくなる典型的な例です。
ビジネスにおいてもダブルバインドは多いです
- たとえば、職場で
「わからないことがあれば何でも聞きなさい」と優しい言葉で上司がいった。
分からないことがでたので、上司に質問すると
「そんなことは自分で考えなさい」なんてよくあるパターンですね。
これから質問をしていいのか、わからなくなりますよね。間違いなく混乱してしまいます。
- さらに、自分で考えて行動すると
「何を勝手なことをしているんだ」と叱られて、もう何が何だか分からなくなりますね。 - また、仕事でミスをしてしまった時に
「なぜこのようになったか説明をして」といわれたので説明すると「言い訳をするな」とたしなめられてしまう。
ビジネス上でダブルバインドが続いてしまうと「また怒られるのではないか」と考えてしまい、上司の顔色をのぞき
込むようなことになりかねません。
また、何をするにも委縮してしまい本来の姿ではなくなるケースが多いです。
いずれにしても、無意識にダブルバインドになってしまうことが多いです。
ですから気をつけなければいけないことは自分が発する言葉や行動に意識することが重要です。
また、周囲の同僚に相談する事も大事です
自分が仕掛け人にならないように注意しましょう。
最後にダブルマインドのメリット
エリクソニアン・ダブルバインドという言葉があります。
これは「YES」を引き出す効果的な方法でたとえば「イカとマグロどちらが好きですか」とたくさんあるはずの選択肢を限定して質問することで、NOの選択肢はなくなるのです。
この先の展開がしやすくする方法です。
この方法はビジネスの交渉時にでも恋愛でも使えるテクニックです。
お試しください。
参考:Wikipedia、ニコニコ大百科、人事バンク、マイナビニュース