アパレル産業もサスティナブルに
サスティナブルなanothertomorrowブランド
2020年1月にニューヨークで新しいアパレルブランドの「Another Tomorrow (アナザー・トゥモロー)」が生まれた。
この会社の特徴はサスティナブル(持続可能な開発目標)アパレルブランドとしてお手本的な存在なのです
Another Tomorrow: もう一つの明日は、「みんなとともに迎える明日をのために、ラグジュアリーを再構築する」というミッションを掲げ、トレンドに左右されることなく長く使い続けられるビジネスアタイアを提供している。
え! ビジネスアタイア ってなに
レセプションパーティーの招待状の中に明示されているドレスコードが『ビジネスアタイア』とあればどの様な服装をすれば良いの?
引用:oonishi
ビジネスアタイア(business attire )アタイア(attire)とは儀式のための「衣装」という意
つまりビジネスアタイアとは仕事服になりビジネススーツが正解になります
Another Tomorrow の 考え方
- 「私たちは『生産者に対して生活に必要な賃金を正当に支払う』
- 『ものづくりにおいて人道的観点を忘れずに動物に配慮する』
- 『科学的根拠に基づいて環境への影響を考える』
ということを大切にしています。
このことはすべてのファッション業界が環境に及ぼしている悪影響(例えば、低賃金、長時間労働など)を少しでも軽減できるようにと考え、いっている。
Another Tomorrow は、ただ良い品物を作り提供するだけでなく、自分たちの商品を人から人へと受け渡される資産のようにとらえ、サービスを提供している。
すべてを納得したうえで購買してもらえるように、使用しない素材についても説明している。
そして、ブランドを教育のプラットフォームとしても考えていて、多くのアドボカシー(一人ひとりが問題について知り、その原因について声をあげ、 解決のためにできることを訴えていくこと)活動を行っている。
Another Tomorrow の4つの特徴
- 洋服を何度も利用する
取り組みの中でもとりわけユニークなものがあります。洋服を購入してから1年間は体形変化などを理由としたサイズ変更に対応している。
オーナーが変わりながら何度も利用される自動車と同じように、洋服を何度も繰り返し利用できる資産としてとらえているのです。
これは、損失につながらないかな、商品にその分が上乗せになってないか気になります。
- 使用しない素材を伝える
最近、日本でも使用する素材を公開するブランドが増えてきた。生活者にとっては非常に嬉しいことだが、Another Tomorrowは、さらに一歩先をいっている。
シルクを使用しないと決めています。自然のサイクルでは蚕が繭をつくり、そのなかでさなぎになって、繭をやぶって成虫となります。しかし、商業化のために繭糸が切れないよう、さなぎを熱で窒息させている場合もあるのです」
カシミアも使用しない。なぜなら安価なカシミアの需要が増えていることによって、モンゴルでカシミア山羊の過放牧が問題となっており、砂漠化が進んでしまっているからだという。
言われてみないとわかりませんね。これで、洋服を見る見方も変わります。
- サプライチェーンには実際に確認に行く
サプライチェーンに関わるすべてのことを追跡できるようになっている。
すべての工程を追跡できるので、QRコードで「お洋服ができるまでの旅」というコンテンツを公開している。
「このワンピースが縫製された工場は2人の娘がいる女性オーナーが管理していて、商品のデザインから生産までの過程で関わってくれました」といった具合です。 - 教育のプラットフォームを実践
たくさんのアドボカシー活動をしていて、ウェブサイトから「カナダのブリティッシュ・コロンビア州の原生林の皆伐を止める請願書」などを作成している。
年に署名のできる請願書を4回発行している。
Another Tomorrow ブランドの服を身に着けることにより、環境や社会に対して自ら参加でき意識を持つ事ができることは良いことだと思います。
また常識を覆すような斬新なアイデアと生産に関係する、すべての人々の責任ある行動と環境を整え、生活者と寄り添ったすばらしいブランドです。
参考:ELEMINIST、 Another Tomorrow