人は他愛もない言葉で嘘つきをする

誰一人として今まで、嘘ついていない人はいないでしょう。
しかも、思い出すと結構、嘘をついてますよ。
とはいっても、人のためにうそを言ったり、自分の身を守るためだったりする嘘は必要なのかもしれませんね。
では、なぜ人は嘘つくのでしょうか。

こどものころから「嘘ついてはいけない」「嘘をつくと閻魔様に舌を抜き取られる」と教えられてきました。
なのになぜ人は嘘つくのでしょうか。しかもかなりな嘘をついてます。
人を欺いたり、陥れるような嘘はもちろん悪いことですが、自分が思ったことをストレートに言うのは相手を傷つけてしまう結果になり、世の中を生きていけません。
「嫌い」とか「好き」とか、似合うとかに合わないとか、正直に言ったらケンカになることもありますね。社交辞令もそんな時には必要になり嘘と言われればうその部類になりますか。
付き合っていた彼女に振られたときには、自分自身に「女性は、いくらでもいるさ」と言い聞かせることもあります。
嘘つく場面はそれぞれ様々です。そうだねそれならば仕方ないねと思う嘘もあれば、絶対に許せないと感じる嘘もあり、対人関係を良好に保つために潤滑油として嘘を活用することもある。
たとえば、病気で入院中の人に、お医者さんが「だいぶ良くなってきた。と言ってたよ」と嘘も方便を使い元気づけることがあります。

考えてみると、とっても奥が深いです。
一説によると、子供がずっと親に依存していた対象から自立できるようになる時に、子どもが嘘をつけるようになった時ともいわれています。
子どもに、度を越した厳しいしつけをすると、正直に「ごめんなさい」が怖くなり、いいずらくなってしまいウソにウソを重ねて、ごまかしてしまう子供が出来上がってしまいます。
米マサチューセッツ大学の研究で、アメリカ人を対象にどれくらい他愛もない嘘をついているのかを調査した結果は、驚くべきものだった。
なんと10分間の会話の中で平均2、3回も嘘をついていたのだという。ここでは、アメリカ人が良く言う他愛のない10の嘘を見てみましょう。
10. 「大丈夫、平気だよ」
完全に嘘というわけでもないのですが、意思や欲求を偽るために気持ちをごまかして伝える。
他人に失望されたくない怖さで、馬鹿にされたくない、仲間外れになりたくないという、男女ともに最も多い嘘のようです。
9. 「頭痛がする」
男性は自分にとってメリットがあるときだけこの嘘をつくが、女性は思いやりでこの嘘をつくこともある。相手を傷つけたくない心が働く。
8. 「充電が切れた」
「充電が切れた」は男性では5番目に多く、女性はその派生版の「着信に気づかなかった」が10位だった。これは状況や人間関係をコントロールしたいという欲求からつく嘘です。

7. 「セールで買った」
女性では5番目に多い嘘で、承認とごまかしの関係がよく表れている嘘だ。
自分の購買行動を隠したいと思う欲求があるのです。
6. 「今向かってるとこ!」
よく耳にする、常套句ですね。まだ出かけていないのにこう言う人もいる。
息を弾ませて「ゼーゼ―」と迫真の演技の時もあります。
5. 「あと一杯だけ」
最近の研究でも、人にはアルコール摂取量を正確に伝えたがらない傾向が明らかにされている。
誰だって自分が大酒のみだと思われたくはない。そこで自分に対して嘘をつく。

4. 「そんなにお尻が大きいとは思わないけど」
カップルの間では嘘が蔓延しており、ほぼ3分の1のやりとりの中で嘘がつかれている。
大学生カップルではなんと、約85パーセントが過去の交際について嘘をついていることを認めている。
3. 「また連絡するね」
電話やメールでの常套句です。「また」は来ないと思った方がいいのです。
2. 「前から欲しかったの」
作り笑顔と共にこの嘘をつく。相手を失望させたくないからです。
1. 「痩せたね」
これは噓も方便の代表例のようなもの。誰でもできればスタイルの良い体型でありたい。
「痩せたんじゃない」と言われると、よく言う「嘘でもうれしい」。
上記のどれか一つでも心当たりはありませんか。
親しい関係であればなおのこと、利他的になることが判明しています。
自分の得になるような嘘、相手が得になるような嘘、いずれも適度な嘘で知的で心の健康を表現するようにしましょう。