鍵はどこにあるのか気になって
鍵はどこにあるのか
鍵と言えば、建物の大事なへそみたいなものです。
鍵がなければ家の中に入ることができません。
防犯対策として鍵をかけることで安心して出かけることができたり、就寝することができます。
鍵の歴史
鍵の歴史をたどると、かなり古くからあり世界で最古の鍵は古代エジプトでなんと紀元前2000年前までさかのぼります。
「エジプト鍵」が人類史上もっとも古く、古代の道具でありながら、現代の鍵の仕組みと共通な「ピンシリンダー」という構造をしていました。
「ピンシリンダー」
ピンシリンダーとは、錠前(鍵さす穴のこと)の内部に複数の長さが異なるピンが入っていることで、それを鍵で正しい高さまで押し上げて開錠する仕組みです。
すごいですね、約4000年前から、現代の南京錠や玄関の鍵として使われている仕組みと基本的には同じものがつくられ、使用していたとは信じられません。
それ以前の鍵としては、ヒモを複雑に結びそれを鍵として使っていた。
これでは、結ぶのにもヒモを解くのにも時間がかかって役に立たないでしょうね。
ルイ16世の趣味は鍵と錠をつくることだった。
そのことがあってか、中世都市の城門の象徴であった。
その名残で、現在でも姉妹都市の提携をするときは鍵の交換がおこなれている。
日本の鍵
日本のカギの歴史は、1998年に野々上遺跡から見つかった「海老錠」が日本最古と言われている。
正倉院にも唐から伝わった思われる海老錠が納められている。
「海老錠」は、エビのような半円の形をしていたからで作りは南京錠となります。
「海老錠」は平城京や平安京で盛んに使われ、バネを鍵を押しこんで押さえることで開くことになっていて、中国など飛鳥時代に大陸から伝わったものとされています。
江戸時代に入ってからは、戦乱も減り武器をつくらなくなった鍛冶職人が、治安が良くなり、商売も盛んとなった。
武士や商人が財産を持つようになり、豪華な装飾の和錠や複雑な仕組みを持った和錠をつくり、鍵が進化すると共に普及していった。
有名な和錠は
- 阿波錠(徳島県)からくり錠
- 土佐錠(高知県)隠れ鍵穴
- 因幡錠(鳥取県)大型
- 安芸錠(広島県)大型
で丈夫などで、日本の4大錠です。
古代からの鍵は安全性と飾り的な要素もありました。
現代では、安全性(防犯性)をさらに追求しつつ技術も進化しています。
現在の鍵の種類
- ディスクシリンダー錠:シンプルな耐久性があり普及している
鍵に切れ込みと凹凸がある。ピッキングされる弱点がある。 - ピンシリンダー錠:机や裏口などの簡易的なロックに使われる
ピッキングされやすい。 - ロータリーディスクシリンダー錠:おすすめです。
ディスクシリンダー錠の精度を高めたもの。
ピッキングが困難で、最近はこれが主流です。
- ディンプルシリンダー錠:鍵の平面にくぼみをつける
複雑で、ほぼピッキング不可能 - マグネットシリンダー錠:磁石の引き合う力で開閉する
ピッキングは困難。小型なので机やロッカーなどに使用
まだまだ、種類はたくさんありますが僕が現在、使用している鍵はカード型というのでしょうか
長さ約7㎝ 幅約4㎝の楕円形のカードです
鍵の穴に差し込み、押しながら左に回しカチッと音がしたら開き、押しながら右に回しカチッと音がしたら閉まります。
これが、鍵ですが切込みや凹凸はありません。しかし、持ち歩きには大きすぎます
鍵はどこにあるのか
こんなに大きくても、バッグの中をいつも鍵はどこにあるのかとさがしてしまうんです。
あなたは、どうですか。
すぐに取り出せる方法があれば教えてくださいね。
6月9日は「ロックの日」です。
最近は「我が家のカギを見直すロックの日」として定められました。
鍵には「防犯」だけでなく、扉やフタを開ける役割もあります。
そして、「心の鍵」「成功の鍵」「解決の鍵」など思ったことをやり遂げたり、問題の解決を探ってみたり、重要なことという意味でも使われています
それが「キーポイント」だ!
などとヒントや次につながる糸口にもなります。
日頃は家を守る大事な鍵ですが、家だけでなく問題解決や人生の扉を開く鍵として大事に持ち歩きましょう。