HSP あるあるは、生まれつき
HSPとは
HSPとは「Highly Sensitive Person(とても繊細な人)」「ハイリー・センシティブ・パーソン」呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって名づけられました。「非常に敏感かつ繊細で感受性が強い人」のことを指しています。
統計的には人口の15%~20%。5人に1人があてはまる『性質』であり、稀ではありませんが、裏を返せば、約8割の人はこの性質にはあてはまらないため、HSPの特性は共感を得ることが難しく、HSPでない人たちとの差に自己嫌悪を感じることや、まわりに合わせようと無理をして生きづらさを感じやすくなる性質といえます
感受性が強いということは、ちょっとした刺激にも心が傷つき、「生きづらい」を感じがちになると言います。
HSPは病気や障害ではなく、生まれ持った気質です。脳の神経細胞である「扁桃体」という神経細胞が活発なため、人よりも不安や恐れなどを感じやすいという特徴があり、「せっかち」「おしゃべり」「楽観的」などのように、個性の一種だと考えられています。
例えば、こんなこと
- 光に敏感な人は、オフィスなどの明るい照明がまぶしすぎてつらいかもしれません
- 音に敏感だと、繁華街のように騒がしい場所では「早く家に帰りたい!」と感じるでしょう
- つらい出来事を経験した場合、人にも言えず、いつまでもそのことを引きずり自分を追い込んでしまう
また、他人の表情や言葉にも敏感で、不機嫌な人や悲しんでいる人を見るだけで負の感情をキャッチし、ブルーになることもあるようです。
前述の 心理学者エレイン・アーロン博士 は、HSPの特徴として「DOES(ダズ)」を挙げています。
- Depth of processing(思考が深い)
【例】ランチに何を食べようか深く考え込む - easily Overstimulated(刺激過多になりやすい)
【例】オフィスで働いていると、雑音で気が滅入る - Emotionally reactive(感情が敏感に反応しやすい)
【例】ちょっとしたひとことで深く傷つく - Sensitive to subtle stimuli(些細な刺激を察知する)
【例】気温や風の変化を察知し、雨が降りそうだと気づく
アーロン氏のHSPSを参考に、髙橋亜希氏(中京大学・名古屋女子大学 非常勤講師)は以下の日本版HSPS(HSPS-J19)を提案しています。
- 大きな音や雑然とした後継のような強い刺激がわずらわしいですか?
- 大きな音で不快になりますか?
- 一度にたくさんのことが怒っていると不快になりますか?
- いろいろなことが自分の周りで起きていると、不快な気分が高まりますか?
- 明るい光や強いにおい、ごわごわした布地、近くのサイレンの音などにゾッとしやすいですか?
- 忙しい日々が続くと、ベッドや暗くした部屋などプライバシーが得られ、刺激の少ない場所に逃げ込みたくなりますか?
- 一度にたくさんのことを頼まれるとイライラしますか?
- 短時間にしなければならないことが多いとオロオロしますか?
- 他人の気分に左右されますか?
- ビクッとしやすいですか?
- 競争場面や見られていると、緊張や動揺のあまり、いつもの力を発揮できなくなりますか?
- 強い刺激に圧倒されやすいですか?
- 痛みに敏感になることがありますか?
- 子供の頃、親や教師はあなたのことを「敏感だ」とか「内気だ」と見ていましたか?
- 生活に変化があると混乱しますか?
- 微細で繊細な香り・味・音・芸術作品などを好みますか?
- 自分に対して誠実ですか?
- 美術や音楽に深く感動しますか?
- 豊かな内面生活を送っていますか?
この、提案事項を僕もやってみましたが、ぴったり合う項目もあれば、たまにこういう現象が現れることがある。
それらを合わせると半分以上が当てはまることになり、ぼくもれっきとしたHSPです。
しかし、多少のストレスを感じることはありますが、生活していく上では特に問題はなくすごしています。
このことに深く考えこんだりしないで、どちらかと言えば「こんなこともあるな」程度の軽い気持ちでいればよいような気がします。
誰だって、暗闇から人があらわれたら「ビク」っとするし、時間が足りなくなれば、少しは焦りますよね。
痛いものは痛いで、痛みには敏感だし、自分に対して誠実かは判断材料がむずかしいです。
無理に、HSPを意識せずにポジティブ思考で行くことをおすすめします。
参考:by-them、マドレクリニック、STUDY HACKER