100万ドルの夜景の由来は神戸
旅行先に行って夜の観光を楽しむ夜景は、とても綺麗で、そのほとんどが高台から眼下を見下ろし、目の前をさえぎる物もなくまったく見事な光景ですね。
そして、どこからともなく聞こえてくるのは「この景色は100万ドルの夜景だね」という声です。
確かに、見慣れた景色ではなく、見ごたえのある生の迫力は何とも言えず感動します。
「100万ドルの夜景」の由来
この、綺麗な夜景を表現する「100万ドルの夜景」はどこから来たのでしょうか。
100万ドルというからには、アメリカから来たのではないか、もしくは、香港で一番標高の高い有名な「ビクトリア・ピーク」があり、そこからではないかと思う人が殆どだと思います。
が、実は日本で1953年(昭和28年)に生まれたといわれてます。
これは兵庫県の六甲山から見える神戸の夜景に由来する言葉なのです。
当時は、綺麗で価値のあるものを「100万ドルの○○」と表現することが多くあり、その文化のこともあり「100万ドルの夜景」が生まれたともあります。
はじまりは1950年代の神戸市内の約496万個の電灯の電気代をドルに換算するとおよそ100万ドルだったことから、煌びやかな夜景を“100万ドルの夜景”と呼ぶようになりました。
その後、日本が高度経済成長期を迎え、国内旅行が盛んになり、六甲山への観光会社の集客のパンフレットのキャッチコピーに「100万ドルの夜景」が使われ大勢の観光客が訪れるようになり全国に広まった
「100万ドルの夜景」とよばれる六甲山にはいくつかの展望ポイントがありますが、特に山頂から摩耶山付近の展望台から見下ろす神戸の夜景のことです。「日本3大夜景」のひとつにかぞえられます。
「日本3大夜景」
- 「兵庫県の六甲山から見る神戸市・阪神間・大阪の夜景」
- 「北海道の函館山から見る函館市の夜景」
- 「長崎県の稲佐山から見る長崎市の夜景」
引用:Wikipedia
といわれることが多い。
1960年代には、既に使われていたようで、海と山に挟まれた都市部というコントラストの強さと、山にロープウェイで気軽に登れることが共通点であるこの3都市が「日本三大夜景」と呼ばれるようになり、それが定着した。
日本は世界的に見て、夜景の人気が高い国で、世界的には「夜景を見る」という行為はあるにしても、日本のように行動の主目的なるのは珍しいようです。
日本は山が多く、街並みを見下ろす場所も多いし、夜時間でも治安がいいので安心して人気の少ない所へにも行動ができるという事は欠かせません。
面白いことに、神戸の当時の電気代も高騰を続け、また何倍もの電灯が輝いていることで最近のキャッチコピーは「1000万ドルの夜景」に昇格をしている。
100万ドルの夜景を冠としているところは、とても多くこれからも増え続けることでしょう。
と、同時に選定も変わってきてます
日本3大夜景
- 六甲山から見る神戸の夜景
- 函館山から見る函館の夜景
- 稲佐山から見る長崎の夜景
新日本3大夜景
- 山梨県笛吹川フルーツ公園(山梨県山梨市)
- 若草山(奈良県奈良市)
- 皿倉山(福岡県北九州市八幡東区)
選定基準の詳細はこちら、Wikipedia、
世界3大夜景
- 香港
- 函館
- ナポリ
新世界3大夜景
- 香港
- 長崎
- モナコ
選定基準の詳細はこちら、Wikipedia
それぞれの思惑があるでしょう。
しかし、目に焼きつけておきたい名所はたくさん行ってみたいですね。