世界人口が80億人を超え「少子高齢化」が急増
世界の人口が80億人を超えた。
UNFPA(国連人口基金)の発表によると、世界で1位は中国で約14億4850万人だった。 前年から約430万人増加し、年平均の人口変動率は+0.3%となっている。
日本の人口は約1億2560万人で世界11位。 前年より約50万人減少。 ランキング上位の人口変動率は概ねプラスだが、日本はマイナスとなっていて、依然として人口減少傾向にある。
【2022年】世界人口ランキング
順位 | 国名 | 人口 |
---|---|---|
1位 | 中国 | 14億4,850万人 |
2位 | インド | 14億660万人 |
3位 | アメリカ | 3億3,480万人 |
4位 | インドネシア | 2億7,910万人 |
5位 | パキスタン | 2億2,950万人 |
6位 | ナイジェリア | 2億1,670万人 |
7位 | ブラジル | 2億1,540万人 |
8位 | バングラデシュ | 1億6,790万人 |
9位 | ロシア | 1億4,580万人 |
10位 | メキシコ | 1億3,160万人 |
11位 | 日本 | 1億2,560万人 |
12位 | エチオピア | 1億2,080万人 |
13位 | フィリピン | 1億1,250万人 |
14位 | エジプト | 1億600万人 |
以上、1億人を超える国のランキング。
しばらくは世界の人口は増加傾向と予測されてますが、その過半数は、中国やインド、サブサハラアフリカ、インドネシア、米国といった一部の国によるものです。
2050年には、世界の高齢者の人口が子どもや若者(15〜24歳)の人口よりも多くなるとも予測され、少子高齢化は世界の課題と予測されています。
ここに少子高齢化の問題や人口問題が再浮上しています。
高齢化の進展
令和42(2060)年には世界の総人口は101億5,147万人になると見込まれている。
その総人口に占める65歳以上の者の割合(高齢化率)は、昭和25(1950)年の5.1%から平成27(2015)年には8.2%に上昇している。
さらに令和42(2060)年には17.8%にまで上昇するものと見込まれていて、これから先の半世紀で高齢化が急速に進展されることが予想されている。
しかも、これまでは先進国の高齢化が進んでいたが、開発途上地域でも高齢化の進展が急速に進むと予想されている。
高齢者の定義
国連のWHO(世界保健機関)の定義によると
- 高齢者:65歳以上の人のこと。
- 前期高齢者:65~74歳までの人のこと。
- 後期高齢者:75歳以上の人のこと。
少子高齢化
あらためて少子高齢化は、少子化と高齢化を組み合わせた言葉です。
- 「少子化」は、出生率が低くなり、人口に対する年少人口(0〜14歳の子供)の割合が少なくなること。(特に数値状の定義はない)
- 「高齢化」は、高齢者人口(65才以上の人々)の割合が7%以上になること。
さらに、
- 高齢社会:高齢化率が14%以上の社会のこと。
- 超高齢社会:高齢化率が21%以上を呼ぶ。
世界の少子高齢化の動向
1950年(昭和25年) | 2015年(平成27年) | 2060年(令和42年) 中位推計 | |
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総人口 | 2,536,431 千人 | 7,379,797 千人 | 10,151,470 千人 |
65歳以上人口 | 128,709 千人 | 607,548 千人 | 1,810,398 千人 |
先進地域 | 62,737 千人 | 220,834 千人 | 357,344 千人 |
開発途上地域 | 65,972 千人 | 386,714 千人 | 1,453,053 千人 |
65歳以上人口比率 | 5.1 % | 8.2 % | 17.8 % |
先進地域 | 7.7 % | 17.6 % | 28.2 % |
開発途上地域 | 3.8 % | 6.3 % | 16.4 % |
平均寿命(男性) | 45.49 年 | 68.53 年 | 76.29 年 |
(女性) | 48.49 年 | 73.31 年 | 80.64 年 |
先進地域とは、ヨーロッパ、北部アメリカ、日本、オーストラリア及びニュージーランドからなる地域をいう。開発途上地域とは、アフリカ、アジア(日本を除く)、中南米、メラネシア、ミクロネシア及びポリネシアからなる地域をいう。
引用:UN,World Population Prospects:The 2019 Revision
世界的に高齢者の割合は増加していて、特に日本は高齢化率が高く、加速している国だと言われています。
しかも、高齢化率が7%から14%に到達するのに諸外国では120年の期間がかかったのに対し、日本は24年(1970年に7%→1994年に14%)と短期間で達し、2021年には28.8%となりました。
さらに少子高齢化が進むと予想されています。
その問題や対策についての詳細は、”内閣府” をご覧ください。
この問題は、国や企業だけでなく、わたしたち一人ひとりが社会に対して行動しなければならないと思います。まず、何ができるかを考えていきましょう。