ペルセウス座流星群2022
夏の定番「ペルセウス座流星群」は3大流星群のひとつです。
2022年の「ペルセウス座流星群」は8月の12日~13日にかけて活動が見られそうです。
3大流星群のあとの2つは、
「しぶんぎ座流星群」
「ふたご座流星群」
です。
流星とは、
宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、高温になってチリが気化する一方で、大気や気化したチリの成分が光を放つ現象です。
引用:国立天文台
チリの粒の集団
このチリの粒の集団は、その彗星の軌道上に密集していて、地球がその近くに接近するとそのチリが地球の大気に飛び込んでくるのです。
チリが地球の大気に飛び込んでくるときはほぼ平行に同じ方向からきます。
同じ方向から飛び込んでくる様子を地球上から見ると、星空の一点から放射状に飛び出してくるように見えるのです。
チリが一点から飛び出してくる中心を「放射点」と呼び、それに重なる星座の名前をとって「〇〇流星群」と呼ばれます。
地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっているので毎年特定の時期に特定の流星群が出現するわけです。
「ペルセウス座流星群」は、3大流星群の中でも「しぶんぎ座流星群」や「ふたご座流星群」よりも有名で人気があります。
「ペルセウスざ流星群」は年間でも常に1・2を争う流星の数を誇っています。
熟練の観測者が、条件の整った夜空で観測すると1時間あたり80個以上の流星を確認することができます。
ぺルセウス座は、ギリシャ神話に登場する秋の夜空を彩る星座たちの主人公勇者ペルセウスの姿を表した星座です。
この名前や神話が特徴的だったり流星群の中でも、しっかりした軌跡で流星を観ることができるので人気が高いようです。
極大日(ある流星群の活動が最も活発になる日)が、ちょうどお盆の直前に当たり、夏休みとも重なり子供も含め多くの人が観測できるからでしょう。
「流れ星を見やすい日」になるわけです
夏の風物詩として毎年「8月に降る流れ星」を見る人もいます。
夏の夜は、暖かいので気楽に他の流星群よりも観察できる点も人気の秘密かもしれません。
では、2022年の流星出現期間はいつなのか、7月17日~8月24日で極大日は8月13日の真夜中頃から空が白み始めるまで観察しやすい時間帯が続きます。
極大時の夜空が暗い場所で観測したときは、1時間当たりの流星の数は約40個になります。
ただし、今年は8月12日が満月のため、ほぼ一晩中明るい月明かりがあり、観測条件が良くありません。見える流星の数は、例年よりもだいぶ少なくなりそうです。
ペルセウス座流星群の放射点はペルセウス座の肩の付近、γ(ガンマ)星の近くにあります。
ペルセウス座流星群は、全天にまんべんなく流れるのが特徴です。
流星を見る場合は、放射点の方向を見るのではなく、どこから現れるのかわからないので空全体に目を向ける事を意識しましょう。
見えずらい場合は、月明かりが邪魔をしているかもしれません。月明かりとは反対側の方角を観てみましょう。
全体的には、放射点がある北東の空を中心に広く空を見ると良いとされます。
「ぺルセウス座流星群」の母天体は太陽の回りを約130年の周期で公転しているスイフト・タットル彗星です。
今年の観察には、レジャーシートを用意して、寝そべりながらぼんやりと天体を眺めるとより多くの流れ星を観ることができるようです。
幻想的でロマンチックな雰囲気を味わってみてはいかがでしょう。