しっかり目を開けて夢を見よう

「音の風景」という言葉は知らなかった。そんな風景ありますか

音風景は奥深い

音の風景」と読んだ時、一瞬なんだと頭が
右に左に転回していた。

単純に考えればなんてことはない、その場所
何らかの音が聞こえることですね。

と言ってしまえばそれまでだけど、よく考え
ると身近では川の水の音、鳥の声、季節にも
よるけど虫の声、田舎に行けば、牛や鶏など
結構深いものがありそう。


せせらぎ

環境省が平成8年(当時は環境庁)に選定したもの。

「全国各地の人々が地域のシンボルとして大切にし
将来に残していきたいと願っている音の聞こえる
環境(音風景)を広く公募して、音環境を保全する
うえで特に意義があると認められたもの」として
「残したい”日本の音風景100選”」を選定した。

出典:環境省・日本の音風景音風景検討会

耳を澄ませばきこえてくる、
目を閉じれば浮かんでくる

をキャッチフレーズに「音風景」はまとめられています。

 

その土地の風景とともにある音

音だけを考えてみると、今もブログを入力し
ているパソコンのキーボードの音、駅に行け
電車の音、外に出れば自動車と身の回りに
さまざまな音があふれています。


称名滝

全国には、そこの場所へ行かなければ聞くこ
とができない、その土地の風土を軸にした音
もあります。

そこの場での音を聞くということは、音だけ
でなくその土地の自然風景と一緒に感じるも
のです。

聴覚と視覚がまじりあう環境が体験される世界
それが「サウンドスケープ・soundscape」と
いい sound(音)とlandscape(風景・景観)の
複合語で音風景となります。

近代化が進み、とかくぱさぱさとデジタル化した
時代ですが、日本の自然の四季は変化に富み季節
の生き物に恩恵を受けています。

各地で営む人たちは、それぞれの風土にはぐくまれ
た文化と独自の音風景が生活にゆとりを与えてくれ
る、とても大切なふるさとなのでしょう。

環境省が定めた「音風景100選」は音風景の多様性
がそのまま反映されたものとなり、自然環境だけでは
なく、文化や地場産業が形成する音風景も含めてます


鵜飼

それだけ広範囲な内容になり、鳥の声や昆虫の羽音
どのいきものの音から、川の流れや海の波の音などの
自然の音。

祭りや産業などの生活文化の音まで多岐に渡ってます

それだけに、地域固有の後世に伝え広めたい大切な
音風景です。

 

全国の「音風景100選」の抜粋

  • 北海道:オホーツク海の流氷、時計台の鐘 他 3か所
  • 東北:奥入瀬の渓流、ねぶたまつり、風の松原 他 18か所
  • 関東:川越の時の鐘、柴又帝釈天界隈と矢切の渡し 他 12か所
  • 甲信越:富士山麓・西湖畔の野鳥の森、善光寺の鐘 他 4か所
  • 北陸:称名滝、井波の木彫りの音 他 4か所
  • 東海:長良川の鵜飼、大井川鉄道のSL 他 6か所
  • 近畿:京の竹林、灘のけんか祭りのだんじり太鼓 他 10か所
  • 中国:因州和紙の紙すき、琴ケ浜海岸の鳴き砂 他 8か所
  • 四国:鳴門の渦巻、阿波踊り 他 4か所
  • 九州・沖縄:関門海峡の潮騒と汽笛、エイサー 他 14か所

音も素晴らしいですが、風景も楽しめます。

 

参考:環境省

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