いじめやパワハラの心理か ルシファー効果と集団心理
ルシファー効果とは
ルシファー効果とは善人が悪人に変わっていく過程をいう。
集団心理ともいうのだろうか、周りの同調圧力によって変わっていくことも同じようにいう。
ルシファーって人の名前かと思った。
キリスト教に出てくる神にもっとも愛された光の天使「ルシフェル」が堕天して「ルシファー」になった。
集団心理
集団になると行動する心理は無意識にやっていることがほとんどです。
- 「みんながそうしているから、それは正しいんだろう」
- 「みんながやっているんならわたしもやろうかな」
社会の中で生きていると自然に周囲と理由もなく歩調を合わせることを求められることがあります。
結構、頻繁にこの「同調圧力」に関わって生活をしているといっても過言ではないはずです。
集団的精神に埋没してしまうと自分一人であれば絶対にしないようなこともしてしまいます。
特に、親しい人たちであるかどうかに関係なく、人間は一人でいるときに集団に埋没しているときでは違った考えや行動をとってしまいます。
一言で言うと集団に入ると理性が失われるということです。
学校のいじめや会社のパワハラの問題まさに「ルシファー効果」や「集団心理」が関わっているのです。
監獄実験
アメリカのスタンフォード大学で有名な実験が行われました。
この実験は1971年監獄実験で偽の監獄を作り、学生たちに「看守」役と「受刑者」役の2つに分けました。
数週間たち、おどろくべ予想や創造を絶することを目にしました。
愛他主義、親切心、社会性で知られる寛大な大学生たちが、サディストになってしまったのです。
たんなる看守役の学生たちは、どんどん乱暴的になり受刑者たちをひどく虐待しました。
受刑者役の被験者たちは、どんどん自分たちが死にかけている罪人らしく行動するようになりました。
事態が非常に深刻になり計画されていた実験は、ついに中断されました。
ここで「ルシファー効果」という言葉ができたとのことです。
一人の人間の中には天使の心と同時に悪魔の心も持ち人間の両面をあらわします。
学校のいじめは
- 学校というある種の閉鎖的な空間の中でおこなわれる
- 集団で1個人を標的にする図
- 集団から出ようとするといじめの対象となる恐怖感
人間は環境によって左右されやすく環境はよくも悪くも人を変えてしまうのです
フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンは「群集心理」のなかで
「言葉」はたくみに使いさえすれば、<昔の魔術師たちがそれにそなわっていると信じていたような、
一種の神秘な力を実際に獲得する>ほどの力を持っているといいます。
集団内で何気ない言葉の意味に注意を払うことが重要だと言ってます。
その言葉が、広く知られた意味と異なっていないか検討し、もし共通感覚とかけ離れていれば、それは
同調圧力があるということになります。
そんなことを意識しながらとらえ、ヒントをつかみ上手にお付き合いください。
参考:中央栄光協会、ひとこと経営用語、パンダの日常、こころの探検