勉強はなんでするのときかれたら、なんて答えますか
なぜ勉強するの・・
子供から「なんで勉強しなければいけないの」と聞かれたとき、どぎまぎしないようにサッと答えたら気持ちいいですね。
答えれる人はどのくらいいるのでしょうか
”文豪最強の子育てパパ” の異名を持つ作家の鈴木光司氏は
「それは理解力・想像力・表現力を向上させてリテラシー能力をつけるため
と答えることができると書いてます。
出典:なぜ勉強するのか?(鈴木光司著)
この疑問は歳を問わず必ず出てきますね。
使わないことが多いのでは
だって、サインコサイン、微分析、歴史を学んでも社会の何に役に立っているのかわからないですよね。
今の時代は、テレビやインターネットから、さまざまな情報がたくさん行き交っています
垂れ流しのようなこの情報をうのみにするのではなく、まず、フェイクな情報ではないかと疑って、自分で検証できるものは検証し、自分の意見や考え方と照らし合わせることが非常に大事です。
上記のリテラシー(literacy)とは「学問(教育)のあること」「読み書きの能力」という意味です。
メディアが発信するメッセージを批判的に読み解き、深く解釈することをメディア・リテラシーといいます。
人間のリテラシー能力が高まれば、価値のあるものと価値のないもの、優れたものと下劣なものをしっかり見分けることができるようになり社会全体がよりよくなっていきます。
僕が高校時代は進学コースか就職組かを分けてさらに理系コース、文系コースにわけて、必要ではない勉強はしなくなりました。
あまりに受験に特化した勉強は偏った考えが生まれ、ダイナミックに考える能力がそぎ落とされてしまうのです。
未来は明るい
日本の大人たちは、あまりの藻無造作に「昔はよかった」「今の世の中はおかしくなってしまった」とよく口にします。
昔はよかったとは、いったいいつの時代がよかったのかと思っていしまいます。
そうなんでしょうか、昔のことはわからないのでなんとも言えないけど、むかしの人に聞くと決して、よいとは言いません。
仕事の労働時間にしても過酷で、もちろん土曜休みなどはありません。
アメリカでは奴隷制度があり、人間を物のように売り買いをしていた時代です。
「世も末だ」などと子供に言ってはいけないのです。未来は明るいということを説明しなければいけないのです。
鈴木光司氏はその著書の中で、最後にこのよう書いています
英語を話すのが苦手なのは、英語力がないからではなく、話すべき中身がないからです。
論理的に考え、情緒的な日本語で表現する訓練を積んで初めて日本のよさを海外にアピールできるわけです。
世界は過去よりもよくなっていると確信してください。
次々と新しい問題が湧き出てきますが、若い人達の知恵を結集して質の高いディスカッションが必要とされます。
そのためには、「理解力(読解力)」「想像力」「表現力」が重要です。
勉強は、小金稼ぎのテクニックを身につけるものではありません。
なぜ勉強するのか。
人類の進歩に貢献するたためなのです。
参考:なぜ勉強するのか?(鈴木光司著)