早死にリスクが23%減る1日に11分の「早歩き」
とても気になる記事が掲載されていた。
なんと1日に11分、中強度の運動を誰もがすることで、10人に1人の死亡を防ぐことができる。
というちょっと衝撃的な記事です。
3,000万人のデータから
この研究はケンブリッジ大学の研究者チームが、3,000万人を対象にした新しい取り組みの調査です。
中強度の運動で代表的なものは、「早歩き」で、これにより心臓病や脳卒中といった早死のリスクを4分の1に減らすことを示した。
すなわち23%もの早死にリスクが減ることになります。
ケンブリッジ大学の医学研究評議会 (MRC) 疫学ユニットの研究者は、いくつかの慢性疾患と早期死亡に有益な影響を与えることに必要な身体活動の量を調査するために、系統的レビューとメタ分析(複数の研究の結果を統合する)を実施してプールし分析をした。
研究レポート
大規模な94もの研究コホート(同じ時期に近い経験をしている人々のグループ)から、3,000万人以上の参加者を対象にした196の査読済み記事で報告された結果を調べ上げた。
参加者たちの仕事関連の身体活動以外では、3人に2人が中程度の強度の活動を1週間で150分未満の活動レベルであることを報告された。
これは、中程度の強度の活動を週に150分以上行うと、早期死亡のリスクが低下するという追加の利点はわずかであることがわかったのです。
しかし、今回の研究で、この量の半分でも大きな効果があり、前述のように中程度の強度の活動を1日に11分、週に75分間続けることによって早期死亡リスクが23%低下しました。
早歩きの利点
週に75分の中程度の強度の活動をすることによって具体的には下記の利点がありました。
- 「心血管疾患」を発症するリスクが17%低下しました。
- 「がん」の場合は7%低下しました。
- 一部の特定のがん、頭頸部がん、骨髄性白血病、骨髄腫、胃噴門がんのリスクが 14 ~ 26% 低下しました。
- 肺がん、肝臓がん、子宮内膜がん、結腸がん、乳がんなどのがんでは、リスクが 3 ~ 11% 低下しました。
誰もが中程度の強度の身体活動を週に 75 分以上行うことができると、約 10 人に 1 人 (10%) の早期死亡を防ぐことができます。20 人に 1 人 (5%) の心血管疾患、ほぼ 30 人に 1 人 (3%) の癌が予防されます。
ダイエットや健康維持
薄着になったらお腹まわりの脂肪が気になる人も多いのではないでしょうか
WHO(世界保健機関)によると18歳以上の日本人の約35%は運動不足という統計もあります。
中強度運動
昔は激しい運動をすれば、脂肪を燃焼してよしとしていたが、最近の研究によると息が切れるほど激しい運動は、かえって脂肪が燃焼しにくくなることがわかってきました。
「中強度」の運動の目安は「ニコニコペース」とも言われ、「笑顔でギリギリ会話はできるけれど歌うのはムリ」という程度。年齢によっても強さが異なり、一般的に心拍数が「138-(年齢÷2)」となるような運動が、その人にとっての「中強度」です。
引用:サワイ健康推進課
運動するタイミングは、人間の身体は夕方の方が運動能力が高くなるため朝より夕方がよい。
夜も体温が上がり熟睡でき成長ホルモンの分泌量もアップして良いことづくめです。
運動は連続しなくても、5分でも脂肪は燃焼するので短時間でも積み重ねて合計20分以上を目指しましょう。
運動した直後の食事は、まずは野菜を食べてから、その後で炭水化物や脂肪をとると、脂肪がつきにくくなります。
これならば、運動しやすくなりますね。
早期死亡リスクの回避、ダイエットにも健康維持のためにも今日から始めましょう。