言葉のトリックにひっかっかるな 騙されやすい脳
騙されやすい脳
広告やポスター、インターネットでの表現などで、ついだませれてしまうことがありませんか。
僕はよくそのたぐいの言葉にひっかかるのです。
無知なんですね。反省。
そこで今回は「シャルマンティエ効果」を中心とした言葉や思い込み、先入観などを洗い清めることにしました。
子供のころによく質問された、トンチのような問題です。
「綿1㎏と 鉄1㎏ではどちらが重いでしょう」
ゆっくり考えれば、当然のことながらどちらも1㎏なので(同じ重さなので)綿も鉄も同じです。
ところが、一般的には「鉄は重い」、「綿は軽い」と認識しているひとがほとんどではないかと思います。
すると、上記の問題でも、あわてて答えると「鉄1㎏の方が重い」と答えてしまう人がいるかもしれません。
「鉄は重い」などの先入観や思い込みなど一種のバイアス(偏り)で情報を正確に判断できなくなることがありま
す。
先入観・固定観念
- 「血液がA型の人は固くてまじめそう」
- 「結婚したら女性は料理、男は仕事」
などなど、あまりに固まった考えになるとデメリットも生まれるので注意が必要です。
簿記の資格を取ろうと思うのですが、難しそうなのでやめます。
先入観・固定観念が最初からあきらめをさそってしまいます。
このような心理効果やトリックなどを駆使したケースがよく見られます。
広告の中の当事者が「この商品は最高」と言っても、消費者から見れば自分の商品だから当たり前だ。
大げさすぎるよとおもいますが、第三者が「この商品はとても良かった」といっていれば、なるほどと信ぴょう性が高くなりますね。
このようなことは「ウィンザー効果」といいます。心理学用語になります。
グルメサイトの「口コミ評価」、ネットショップの「お客様の声」なども同じ効果をねらったものです。
これですね、僕はこれに弱いのです。
少し大げさに書きますよね経験された人もいるのではないでしょうか
同じといえば、同様な悩みや病気の時なども共感することが多いです。
経験談などのチョットした物語には「つい、同じだ」と親近感がわき、購入意欲に火を注ぎます。
「つり橋効果」と呼びます。
この経験談の効果などは重要視されているので、いいことばかり書いていることが最近、多いので冷静になって判断することが重要です。
ハロー効果
- 「○○大学の○○教授が発見した今世紀最も優れていると称賛のサプリメント」
- 「アメリカの○○研究所と共同開発した画期的な化粧品」
このように肩書や有名な所属など権威をアピールして信頼性を高め、人間が持つ権威への服従を応用した「ハロー効果」があります。
行列をしているお店と行列はしてないお店のどちらがおいしそうですか、また行ってみたいですか。
僕はあまのじゃくなので、行列のしていないお店に興味があります。
行列しているお店にはほとんど行きません
本題に戻して、「たくさんの人が使っている」ということを強烈にアピールして、同類項を増やすことを「バンドワゴン効果」といいます。
「バンドワゴン」とは、行列の先頭にいる楽隊車のことで「バンドワゴンに乗る」とは時流に乗る、大勢にくみする、勝ち馬に乗るということです。
周りと一緒ですから、なんとなく安心感や満足感が得られている(同調現象)
この逆に、商品の希少性をアピールすることを宣伝文句にしてくる場合あもあります
- 「アメリカで大流行し入手困難な化粧品を日本で唯一先行販売」
などで、「希少商品」「たくさん売れている」ということが健康食品などで安全、安心ということではないのです。
シャルパンティア効果
- 「たった1本で食物繊維○○gたっぷり」比較対象となるものを置き換えて効果をイメージアップする方法です。
フレーミング効果
数字の表現方法でたくさんの成分が入っているように思わせる「タウリン1g」⇒「タウリン1000mg」など、錯覚をおこさせます。
まだまだ、心理効果を利用した表現方法はたくさんあります。
なかなか、この厄介な心理を整理して考えることは難しいですね。
少しゲーム的ですが○○効果を思い出し「これは○○効果が働いているな」と意識を少し第三者的な視点から見ながら、ことにあたるといいかもしれません。
参考:ひともてライフ、NOMARK-LOG、シマウマ用語集、朝日新聞