ファーストペンギンは勇気ある挑戦者
「ファーストペンギン」
ファーストペンギンはペンギンの種類をことを言っているのではないんです
群れをなして行動し集団で水中に餌を求めて、最初に海に飛び込む勇気あるペンギンのことを「ファーストペンギン」と呼びます。
海の中には天敵であるシャチやトド、オットセイなどの肉食獣がお腹をすかして待ち構えています。
また、荒波に流されてしまうという危険も覚悟しなければならないのです。
ファーストペンギンが海面に浮かび上がり安全を確認してから次々に海に飛び込み餌を探すのです。
リスクは同じ人間社会
そこから転じて、リスクを背負いながらも先陣をきって走る起業家やベンチャー精神をみなぎらせて、新しい挑戦を繰り返す人たちの姿勢のことを表す言葉になりました。
この先の読めない不確実な世の中で、率先して新しいことにチャレンジするのは、とてもリスクが大きいわけです
誰かが実践して成功を見とどけてからすぐに着手し二番手でも成功する確率は高いはずです。
自分から仕掛けることは、それだけ周りからも目を付けられることも多くなり注目も集まります。
企業などで出世する人は、一部の人はチャレンジするでしょうけど、たいがいの人は上司に気を使い大過なく過ごしたひとばかり と言われますね。
製品開発などは最たるものか、時間と資金をたっぷり使って先進的な新製品を出しても、アッという間に他社にまねされ、さらに、それよりも性能の良い商品を出されてしまうのが現実です
「ファーストペンギンのかっこよさは人間社会にとっては割の合わないう役どころになるのでしょうか」
アイドルのペンギン
動物園のアイドルともいえるペンギンは、南極に住んでいるとばかり思っていましたが、南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンとアデリーペンギンの2種類だけです。
その他のペンギンは南半球の広い範囲に分布しています。
最も低緯度にすむのは赤道直下のガラパゴス諸島に分布するガラパゴスペンギンで、その生息域は赤道を挟みわずかに北半球にはみ出ている。
先日、東京スカイツリーの中にある、「すみだ水族館」に行きました。
水族館の中のペンギンは小屋ではなく単なるフェンスでで囲まれているだけでオープンで寒くなく飼育されていました。
愛嬌を振りまくようにヨチヨチ歩く姿はほんとに可愛いですね。
「ファーストペンギン」の真実
その「ファーストペンギン」ですが、実は「よし一番先に俺が行ってくる」と考えているのではない。
ペンギン同士で「お前がいけよ」「いや、お前こそいけよ」とお互いに押し付け合いをしているようです。
そして、体を押しあっているうちに海に落ちてしまう…ちょっと夢がなくなる話ですが、これがファーストペンギンの実態のようです。
押しの弱いペンギンなのかもしれませんが、群れが狩りをするためには必要な存在なのは間違いありません。
ビジネスにおいても新しいことを先駆けてやらなければハイリターンもないわけです。
「出る杭は打たれる」ということわざがあるけど「ファーストペンギン」がいなければ、社会の進歩も無いわけですから、やはり称賛に値します。
多少のリスクはあろうとも、行動力と判断力で「ファーストペンギン」のように心がけたいものです。