エシカル消費で世界を救おう
エシカル消費
エシカル消費(倫理的消費)とは
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。
引用:消費者庁
エシカル(ethical)とは、直訳すると「倫理的な」という意味で、近年でて来た言葉です。
一般的には「倫理的な」こととは法的な縛りはなくても多くの人が正しいと思っていることをいいます。
エシカル消費と地球環境
この「エシカル」と「消費」を合わせた「エシカル消費」というのは地球環境や人、社会、地域に十分に配慮された商品やサービスを選択して買い求めることをいう。
最近特にエシカルな考え方の基づいた消費、「エシカル消費」が注目をされ始めている。
毎日、私たちは何らかの消費をして生活をしているわけです。
しかし、自分たちが消費する商品やサービスの裏側にどんな情報があるかは知り得ません。
どのような場所でどんな人が携わっているのかや環境には問題がないのか、何か犠牲になっていないか問題視されています。
労働環境の悪化や絶滅種の動植物が犠牲になっていたりしていることがわかると、その商品を買わないという選択する購買者が増えています。
ましてや、そのことに知らないで買ってしまうと、その問題に対して加担してしまう危険性があります。
毎日着ている洋服の原料となるコットンやコーヒー、紅茶、チョコレートの原料となるカカオなど、多くのものは途上国で作られています。
その生産背景には、労働搾取や児童労働環境破壊といった深刻な問題が潜んでいるのです。
認証ラベル
欧州では環境や人権に対する意識の高まりもあり、FSC®︎認証やMSC認証のラベルをつけた商品が目立つようになってきています。
FSC認証:環境や動植物を守り森林に依存する人々や林業従事者の人権を尊重し、適切に管理された森林の樹木や適切だと認められたリサイクル資源で作られた木材製品や紙の認証。
MSC認証:水産資源や環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業に対する認証。
MSC「海のエコラベル」は、この認証を取得した漁業でとられた水産物を示す。
このように表示された、「フェアトレード(Fair Trade)」とは「公平・公正な貿易」を意味します。
具体的には、発展途上国で生産された製品や原料を、適正な価格と対等な関係で継続的に貿易をするという国際的な取り組みを指します。
フェアトレードを実施することで発展途上国の人々の生活を改善・向上させることや貧困問題の解決にも繋がります。
SDGsとエシカル消費
2015年9月国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち特にゴール12に関連する取り組みです。
世界に比べるとまだまだ認識が浅い日本ですが、「エシカル消費」という言葉の認知度は、2016年度は6.0%だったのに対し、19年度では12.2%と2倍以上になっています。
また若いミレニアル世代の調査によると商品購入時に、とても意識しているようです。
徐々にではありますが、日本でも認知が上がってきています。
まずは、食べるもの、着るものを購入するときに試しに一つでもオーガニックコットンのTシャツやフェアートレードのコーヒーから始めましょう。
参考:miraimedia、消費者庁、