集中力がなくなり危険いっぱいな「ながらスマホ」
電車に乗れば、朝でも、昼も、夜でも半数以上の人が「スマホ」を操作している。
びっくりするのは、最近は慣れましたが歩きながらの人やエスカレータに乗っている人など「ながらスマホ」は、後をたたないです。
数年前には、左手にスマートフォンを操作し右手には飲み物を持ちながら、自転車を運転していたが、77歳の歩行中の女性と接触し死亡事故となった。
そんな、「ながらスマホ」は危険だという教訓もどこ吹く風のごとく「ながらスマホ」はいくらでもいます。
本人は特に危険だという意識はないのでしょうが、心理学的にはものすごく危険なことといわれています。
必ず立ち止まって、スマートフォンや携帯は使うようにし、歩きながらのスマホは絶対にやめましょう。
スマホやケータイを操作していると、目を開けていても注意力がまったく働きません。
「目をつぶっている」のと同じ状態になっているといわれ、スマホに意識を集中しながら、周囲のことにも注意を払うといったことはできないのです。
「正常性バイアス」
しかし、「俺は大丈夫!」「私はぶつからない」「今までにそんなことはない」と言うい人いませんか。
「これは大丈夫だ」「大したことはないね」「無視、無視」などと日常の生活の中で自分にとって都合の悪い状況を過小評価することありませんか
このような心の動きを「正常性バイアス」と言い社会心理学や災害心理学だけでなく医療用語としても使われます。
Weblio辞書によると
心理学の用語で、予期せぬ事態に遭遇したときに「自分は大丈夫だろう」という先入観やバイアスが働き、正常の範囲だと思い込んでしまうことをいいます。
このことは、より重大な局面に直面した時ほどつよく働きます。
したがって、一刻も早くその場を立ち去らなければならない非常事態であるにもかかわらず、脳の防御作用である(=正常性バイアス)によってその認識が妨げられ、結果、生命の危険にさらされる状況にもなりかねないのです
甚大な被害を出した阪神淡路大震災や東日本大震災では
- 「大地震の混乱もあり、すぐに避難できなかった」
- 「あれほど巨大な津波が来るとは想像できなかった」
と思った人がたくさんいらしたことが、報道によって明らかになりました。
脳が勝手に判断をして、「俺は大丈夫」と思い込んでしまうのです。
地球温暖化による長雨や極地的な豪雨など「想像を絶する」とか「想定外」などの表現で昨今では報じられるケースが多いです。
「まさか自分の家がこんなことになるとは思ってもいなかった」と考える方が多いのです。
過去の事例からも、地震、洪水、火災などに直面した際、自分の身を守るために迅速に行動できる人は、“驚くほど少ない”ことが明らかになっています。
対処法は
とっさの時に、どのように対処したらよいか、やはり「落ちついて行動すること」です。
そのためには、日ごろからの「訓練」が重要です。
「訓練」を馬鹿にしてはいけません
いざという時に、いつも訓練していたことができれば身を守ることができるのです。
いざという時に「正常バイアス」に脳が支配されないように、「正常バイアス」を理解し、本当に危険なのか、何をしたらよいかの判断ができる力を養っておきましょう。
たいていの事故は「自分だけは大丈夫」という、全く根拠のない思い込みによって起きるケースが多いんですから。