アランの幸福論と名言
アランはフランスの哲学者です
アランはペンネームです。本名はエミール=オーギュスト・シャルティエです。
新聞でコラムを連載する、人気コラムニストでもあり、コラムは日常に寄り添ったものが多く、抽象的なことを難しく論じる哲学書とは一線を画している。
世界3大幸福論
アランは「世界3大幸福論」のひとつを書いている。
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- ヒルティの「幸福論」
- ラッセルの「幸福論」
- アランの「幸福論」
幸福というと少し前にブータンの国が有名になりました。ブータンのワンチェック国王はオックスフォード大学で政治や経済について学び、帰国してからは国王に即位しました。
ブータン王国国王はブータンのために、心の充実「国民総幸福論」(GNH)を掲げて「幸せの国」づくりに取り組んでいます。
各国の経済成長の度合いを表す指標はGNP(国民総生産)を使いますが、GNHは、人間社会の発展とは、物質的な発展と精神的な発展が共に進み、互いに補い合って起こるという考えに基づいている。
アランの幸福論
アランの哲学は小難しい哲学ではなく、すぐに実践できて効果があると評判です。
数々の名言をまじえてお伝えします。
「幸福だから笑うのではない 笑うから幸福になるのだ」
アランの有名なこの言葉は、生活に苦労や困難がない時でも不幸な感じにおそわれてしまうという現代病に対する警告なのでしょうか。
人は、お金や物、時間や家族が満ち足りるほどあれば、「幸福」と言えるのでしょうか。
たとえ、金銭的、物質的に満たされていたとしても、複雑な人間関係、人生の競争や嫉妬など次の段階の不安に悩まされるとアランは言ってます。
悲観主義は気分によるものであり、
楽観主義は医師によるものである
まず第一に「幸せになろう」と思うことが重要なこと「幸福」を追求することが人間のすべての行動の動機だとされ、「どんな方法を使おうと 皆この目的に向かっている」と考えられる
アランは、人はみんな幸福を望んでいるが、たいていの場合ただ座っているだけで、ボーっと幸せを待っていることが多いそうです。
幸福になるのは、「そのために努力をしなければならない」と言ってます。
幸せになりたければ努力しなければならない
無関心な傍観者の態度を決め込んでただ扉を開いて幸せが入ってくるようにしているだけでは 入ってくるのは悲しみでしかない
幸福になるには
アランによると不幸な気分になることは、まず、体に原因がある場合が多いそうです。
疲れていたり、気分が悪かったり体調がよくないと誰でも気分が落ちこんでしまいますね。
「なぜこんなに落ち込むんだろう」とさらに拍車をかけて悩んでしまいます。
「そうか、体から来ているんだ」と理解すれば気持ちが少しは楽になり、あとはゆっくり休めば回復すると言ってます。
上機嫌法
さらにアランは、「上機嫌法」をすすめます。
上機嫌法とは、どんなことに対してもポジティブに上機嫌でいるように努力するという方法です。
例えば
雨が降ってきたら「また、雨か・・」と不満を漏らさず「ちょうどいいお湿りだ」と考える。
疲れたときも「疲れたな―」というと疲れが増します。
「ここちよい疲れだ」と言葉を言い換えて、出来るだけよい方向に考えて機嫌よくしていれば、周りの人も幸せになっていくということです。
うまくいったからうれしいのではなく
自分がうれしいからうまくいったのだ
幸せとは贈りあうことによって増えていく宝である。
ひとこと、親切な言葉を、心からの感謝の言葉を言ってごらん
幸せになることはまた、他人に対する義務である
「幸福度ランキング」過去5年の日本の順位
- 2015年 46位
- 2016年 53位
- 2017年 51位
- 2018年 54位
- 2019年 58位
ちなみに、1位は2年連続のフィンランドです。
出典:世界幸福度ランキングより
「あなたは絶対に、幸せにならなければならない」
アランの言葉がグッときます。
参考:アランの名言、地球の名言、東洋経済、世界幸福度ランキング