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全国の花火師の最高峰「大曲の花火」の芸術

2023年はコロナ禍が解禁となり、各地でお祭りが復活しています。

昔からある日本の暮らしの一部ともいえる。地方の風土に合わせた集合の暮らしがにじみ出ている文化です。

また、このお祭りの行事は誰でも参加でき、その地方独特の楽しい経験を味わせてもらえます。

日本三大花火大会

同時に各地で花火大会も盛んにおこなわれ、日本三大花見大会はテレビでも放映されるほど人気があります。
三大花火大会は、

  1. 秋田県大仙市大曲の「全国花火競技大会(大曲の花火)」
  2. 茨城県土浦市の「土浦全国花火競技大会」
  3. 新潟県長岡市の「長岡まつり大花火大会」

です。

長岡花火大会

この中でも世界で、最も質の高い花火が見られると人気を集めているのが秋田県大仙市の「大曲の花火」で、正式名は「全国花火競技大会」です。

その名の通り、全国の花火師たちが目指す最高峰の花火競技会で、まだ見たことのないような、綺麗で感動的な花火を打ち上げようと毎年技術を研鑽して新作の開発をしています。

全国花火競技大会は、

  • 昼花火の部では五号玉五発を打ち上げ。
  • 夜花火の部では十号玉(尺玉)二発創造花火を打ち上げ。
    参加28社の花火業者によりその技が競われます。

この全国花火競技大会に出場することに花火製造会社は目標を置き、さらに新しい花火を披露するたいへん権威ある競技会です。

「大曲の花火」の歴史

この「大曲の花火」こと「全国花火競技大会」は、1910年(明治43年)に諏訪神社の祭典の余興として開催された「奥羽六県煙火共進会」がはじまりとなり、100年以上も続く歴史ある花火大会です。

その間にも、西ドイツ連邦のボン市やジュッセルドルフ市、西ベルリン市制750周年の記念花火など要請があり打ち上げをしている。

また2000年(平成12年)には、内閣総理大臣賞が夜花火の部の最優秀賞として加わり、今現在では、経済産業大臣賞・中小企業庁官賞・文部科学大臣賞・観光庁長官賞も授与されてます。
なんと例年60万人以上が集まり、日本最高峰の花火競技大会となりました。

大曲の花火

昼花火の部

昼花火は大曲の花火だけが競技を行っています。
煙の色や形、閃光で美しさを競う。いままでにない花火で、昔から花火通の粋人が好む花火でした。非常に難易度の高い花火に挑戦するということです。

大曲の昼花火

夜花火の部

  • 10号玉・芯入り割物(伝統花火)
    芯入割物とは、同心円状に真円を描く菊型花火で、競技では四層以上の円を描く花火が対象とされています。 打ち上げられた玉が最高点に達したときに、真円で開花し変化しながら一斉に消えるものが理想とされます。
  • 10号玉・自由玉(自由創造的な花火)
    芯入割物と重複しない花火で、星が長くゆっくり下へ垂れてくる冠菊(かむろぎく)や上空で開花した後少し遅れて一斉にいくつもの花火が咲く千輪(せんりん)、型物などがあります。花火師の意図や色彩や形に見られる創造性と技術的なまとまりのある花火が対象とされています。
  • 創造花火
    創造花火とは、創造の名のごとく従来の丸型の概念を破った花火。 昭和39年(1964年)の大曲全国花火競技大会から全国で初めてとり入れられた花火で、秋田県大仙市が創造花火の発祥地です。打ち上げ花火にテーマを設けて、色彩・リズム・立体感・構成など、花火師の創造性・独自性を追求したものです。

いずれも、製造した花火師が自分で花火を打ち上げるというルールがあります。

大曲の花火

昼夜併せて打ち上げ予定発数は約1万8千発となり、長時間にわたり昼・夜の大空を花火という芸術でにぎわせます。

例年、70万人以上の人出があるそうです。打ち上げ花火ほど大勢の人たちが一緒に楽しめるものはないですね、結構すごい音が腹まで響き、次はどんな趣向の花火が打ち上げられるのかワクワクして空を見上げて楽しんでます。

2023年は8月26日(土)に開催予定です楽しみですね。

参考:大曲の花火DiscoverJapan

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