カンガルーの強靭な筋肉と育児
カンガルーの特徴
人よりもカンガルーは、はるか昔に出現した。
中生代にさかのぼるといわれるから、なんと恐竜が闊歩していた時代にカンガルーの祖先たちはすでに生息してい
たのです。
原始的で不思議な特徴のカンガルーたち有袋類は、体長25cm~160㎝体重は0.5kg程度の種から85kgに達する大
きな種まで種々様々ある。
有袋類のカンガルー科のいきものでも他にワラビやワラルーなど種類が多く55種類以上いるといわれてます。
カンガルーと言われて即座にジャンプと子供を育てる袋が浮かびますね。
日本の動物園で見るカンガルーは、アカカンガルーとオオカンガルーがほとんどです。
この種のカンガルーは大型で、直立すると2mほどの背の高さになります。
よーいドンで競争しても我々は負けてしまうよ時速50㎞以上の速さでブットンでいくからね。
発達した後肢と太い尾でバランスをとりながら跳躍することで、四肢を使うよりも少ないエネルギー消費で
高速移動ができるんだ。
しかも、最大跳躍幅は9mというすさまじい速度を出すんだ。
移動距離も長く、1日に100kmもおこなうことがあるそうだ。
しかし、カンガルーは後退はできない
カンガルーとボクシング
大型のカンガルーのボクシングを見たことがあると思うけど、あれは、発情期にメスに寄り添うが、別のオスが近
づいてくると攻撃をすることがある。
この時、上半身を大きく見せるためのポンピングを行い、勝負がつかないときになぐりあいになる。
これが、いわゆるカンガルーのボクシングといわれる。
また、尻尾で身体をささえながら両足の前蹴りを繰り出す。
もしもだよカンガルーの蹴りを食らったら、内臓破裂の大けがをするかもしれない。
なんとなくボケっとした顔つきで憎めないカンガルーですが、身体能力は抜群なんです。
赤ちゃんと育児嚢(いくじのう)
脚力の強いカンガルーですけど、生まれた時はとても小さく体長2.5㎝体重はたったの1.3gで、もしくはそれに満たない未熟な状態で生まれてきます。
生まれたばかりは、体毛もない目も開いていない状態で、よく生き残れるかというとカンガルーには「育児嚢(いくじのう)という、いわゆる袋があるんです。
カンガルーの袋(育児嚢)は赤ちゃんを入れて寒さや外敵からも守る最適な場所で乳頭(おっぱい)もあるので、未熟児で生まれてきても栄養は十分だし安全です。
母親にとっても袋に入っていればいつも周囲の外敵を警戒できるので安全に子育てができ、生き残る確率が高くなります
他の有袋類のコアラやフクロネズミなども同じ機能を持っています。
カンガルーの赤ちゃんが、完全に親離れする(袋に戻らなくなる)までに、オオカンガルーで約44週間、長いと18ヶ月間かかることもある。
種によるがおおむね30週間から40週間くらいといわれている。
アカカンガルーの場合、約50%は2歳までに死亡し、90%は10歳になる前に死亡する。
ともに毛が生えそろってくる頃に袋から出たりはいったりを始めます。
育児嚢は読んで字のごとく育児をするための袋ですからメスにしかありません。
子育てが終わると袋の入り口は狭くなり湿気やにおいが充満しかなり強烈な異臭を発するようです。
オーストラリアの現状
カンガルーといえばオーストラリアを思い浮かびます。
オーストラリアの国章はカンガルーとエミューが、「前進しかない」という理由で選ばれている。
エミュー(大型の鳥)も前進しかできないどうぶつです。
そのオーストラリアでカンガルーをはじめとする野生動物が突然道路に飛び出してくるため、自動車との衝突事故
が多発しているという。
オーストラリア政府の統計では、カンガルーは同国全体で約5000万頭生息していて、人口のほぼ2倍となっている。
外国メディアの報道によると、オーストラリアでは野生カンガルーの頭数増加が、環境の持続可能な発展に影響を
与えていると発表されている。
社会は『カンガルー間引き計画』を支持したりカンガルー肉の食用提案が出たりして紛糾している。
カンガルーの誕生日は袋から顔を出した日となっている。
正式な手続きを踏めば個人での飼育も可能です。
一頭、飼ってみてはいかがでしょうか