チームの最適人数とダンバー数
最高で最適のチーム(会社)を作り、編成していき成功へ導くことがチームリーダーの最終目標ですね。
そんな、チームを作り上げるために、最適な数字があります。
それは「7」「30~50」「150」です。
私たちは生活をするにも、仕事をするにも、何をするにもチームを作ります。
古代から獲物を捕るにも、周りの敵から身を守るにも集団を形成します。
現代でも、同じですね会社や組織というチームを作り強く生き延びるために作られ活動しています。
人は誰しもが一人では生きていけないのです。
アップルのスティーブ・ジョブズは一匹狼のイメージが強いのですが、ジョブスはTV番組でこのように言ってます。
「僕のビジネスモデルはビートルズなんだ。
引用:SANKEIBIZ
4人はお互いの悪い面をフォローし合える関係だった。
とてもバランスがよかった。
4人が集まると、個々の力を足した以上の力が生まれた。
ビジネスにおいても、たった一人で偉業を成し遂げることはできない。
人々が集まったチームが偉業を生み出すんだよ」
ジョブスは、草創期、成長期、第2成長期、黄金期のそれぞれに力のあるマネジメントたちと経営をしていた。
前述した最適数値のまず「7」はチーム編成理論の「FFS(Five Facter & Stre-et」理論」によると、最も生産性の高いチームの人数は「6人〜9人」だという結果がでています。
*FFS理論とは
FFSは、人間の特性を5つの因子、「凝縮性」「受容性」「弁別性」「拡散性」「保全性」に整理し、それぞれの因子の数を比較することによって、その人が示す反応・行動を計測するものです。
引用:日経ビジネス
「マジカルナンバー7」
「マジカルナンバー7」という言葉があります。
これは、アメリカの心理学者ジョージ・ミラーが「人が一度聞いただけで直後に再生できる記憶容量」につての研究です。
それが「7±2」と発表されました。
これは、7つの「チャンク(かたまり)」をさすが、その後、心理学教授のネルソン・コーワンが「4±1」こそが正しいマジカルナンバーと発表し、現在では短期記憶についてはこちらを中心としています。
- 短期的に生産性の高い、最強チームは6〜8人編成
- 中長期的に生産性の高い、最適チームは7~9人編成
とFFS理論の開発者の小林恵智博士により1980年に発表されている。
やがて、チームが成長すると「成長の痛み」と言われる「30人の壁」「50人の壁」が現れます。
今までの阿吽の呼吸でやっていた事が通じなくなり、方向性を見失いがちになりただ目の前の仕事だけをこなすだけになる。
しっかりした、ルールを確立する必要が出てくるのです。
いわば、個人の成果で会社の業績が左右されていたものが、組織の力で戦い成果を出す事ができるようになります。
そのリスクを初めて超える人数が、30人なのです。
ダンバー数
さらに、イギリスの人類学者ロビン・ダンバーによって提唱された理論
人がスムーズかつ安定的に関係を維持することができる人数を指します。
ダンバー氏によると、この数は霊長類の脳の大きさと関係があり、人間の限度は150人程度とされています。
ダンバーが発見した数値は「親密さの集まり」と呼ばれ、段階で示す人数を民俗学の集団分類と重ね合わせると
- 5〜9人:「社会集団(クリーク)
最も親しい友人やパートナーの数 - 12〜15人:「シンパシー・グループ」
ほぼどのような状況下でも心から信頼できる人の数 - 30〜50人:「一団(バンド)」
危険な国を安全に往来できる小さな団体 - 150人:「フレンドシップ・グループ」
共同体の中で一緒に暮らすのに最適な人数 - 500人:「部族・種族(トライブ)
出会うと会釈する程度の顔見知りの人数 - 1500人:「共同体(コミュニティ)」
人間の長期記憶の情報数の限界、頭の中で顔が一致する人数。
となります。
数千人の会社でも団体でも組織はこの「7」「30〜50」「150」で組み立てられるのがベストです。
この数字をよく把握して最適なチーム編成を作り最強のリーダーとなるようにしましょう。