未来を作る ⓶大切なのは今

「未来」とは
「未来」は、未だに来ないものと書きますね。
これからの未来の結果は、これからの自分のタネまきで変えていけます。
今回は前回の「現在 過去 未来 大切なのは今」の後編になります。
平らな土地で暮らしていると、すぐ先の路地すら見えません。
ところが、少し高台の眺めが開けているところに行けば視野が広がり見えなかった路地も見え、さらに遠方の景色
も見えるようになります。

自分の予測できない未来を切りひらく志を持つことで、やり遂げようとする気持が起き、行動が伴っていきます。
明確なビジョンをもって高台から眺めるように視野を広め未来を切りひらくことが大事なのです。
イギリスのサッチャー首相
イギリスで初めての女性首相になったマーガレット・サッチャーは、決して裕福な家庭とはいえない環境に育った
努力を重ねてオックスフォード大学で化学を学び1947年に卒業した。
大学時代に経済学も学び後のサッチャリズムの源流となった。

「鉄の女」という異名を持つサッチャーの名言・格言はたくさんありますが、
サッチャーの名言・格言
「多数に追随するな。
自分自身で決断せよ。
そして人々をも納得させ、リードしていけ。」
をモットーとしてました。
多数に従うことを嫌い、誰もできなかったことに挑戦する姿は、彼女の語録を読むとわかります。
並大抵ではない覚悟と努力と決断がなければなしえなかったと思います
オックスフォードの教え
そのサッチャーも学んだオックスフォード大学の教えの中に、
未来という「結果」は現在という「原因」から生じる。
とありますが、これはまさしく仏教が説いた
未来の果を知らんと欲すれば現在の因を見よ。
お釈迦様
と同じ意味です。
哲学や宗教、科学でも重要な主題の「未来」は、オックスフォード大学でもこのように解釈しています
- 「過去は現在の記憶」
- 「現在はいまの直観」
といい、そして
- 「未来は現在の記憶」
- 「未来は現在からの期待」
と解釈されて現在に脈々と伝えられて
います。

まさに、前編でお伝えした通りのこととまったく同じです。
前編は「現在 過去 未来 大切なのは今」という題名です。
お釈迦様の説くお話から
汝ら、過去の因を知らんと欲すれば現在の果を見よ。
未来の果を知らんと欲すれば現在の因を見よ。
いかに ”今” が大切かを説いています。
「未来」に大きな期待をもって何事にも取り組めば見聞が広がり真理に近づく。
地道に繰り返し積み重ねることが、やがては大きな進歩につながります。
自分が現在していることが、必ず未来という結果の原因になることを信じて、毎日の勉強や仕事に取り組む姿勢がとても大事なのです。
この世で一番大切なものは
「この世で一番大切なものはなにか」と聞かれたら、何と答えますか。
「子ども」ではないのでしょうか。
いろいろな場面で親が子供に対しての愛情が一番と表現していますね。
「この世で一番感謝している人は誰か」聞かれたら、何と答えますか。
「両親」ですよね。
ここまで大きく育ててくれて好き勝手な、わがままな自分をニコニコして迎えくれました。
子どもも親も大切に思いました。自分の親も(父は早く他界した)大切にしてくれました。
そのことが分かるから感謝の思いが強いのです。
そして、その親の親も、そのまた親にも感謝します。
あったことも見たこともないけれども永い時を経て何か伝わってくるものがあります。
そんな大事な子供たちは命を大切にして、くったくのない笑顔で暮らしてもらいたいです。

禅の言葉に
「莫妄想・まくもうぞう」
すんでしまったことは、どうにもできません。
大本山永平寺
反省したら、くよくよしないで次に活かしましょう。
未来のことは誰にもわかりません。
心配せずに今をしっかり生きましょう。
未来は今の生き方でつくりあげるのです。
参考:永平寺小冊子、日々是修行(佐々木閑著)、Wikipedia