間違えやすいクイズは
間違えやすいクイズは論理クイズ
早速、クイズです
クリーニングシャツ問題
綺麗好きな女性がいます。
彼女は毎日クリーニングに出した清潔なシャツに着替えます。
毎週日曜日にはクリーニング店に行き、1週間分のシャツをクリーニングに出します。
また、その時に前週出したクリーニングを受け取って帰ります。
彼女がこのサイクルで生活するためには、最低何枚のシャツを持っている必要になるでしょうか?
解答
毎日シャツを着替えるので、女性が着るシャツは7枚それをクリーニングに出し、同様に前週出した7枚を受け取ります。
計算をすると7+7=14と考えがちですが、女性がクリーニング店に行くためには、その時に着るためのシャツがもう1枚必要になります。
なので、答えは15枚です。
平均速度は
ある男性が車を運転して家から知人宅までの距離を往復した
行きは時速40㎞で運転し、帰りは道が空いていたので時速60kmで運転しました。
この場合の車の平均時速は何kmでしょうか。
解答
行きが時速40kmで帰りが時速60kmなので、
(40+60)/2=50
したがって、答えは時速50kmと思いますが・・・
これは間違いです。
行きと帰りでは、かかった時間が違うからです。
平均時速は、進んだ距離を時間で割って求めます。
つまり、往復の距離をかかった時間で割って求めます。
この問題の中に、知人宅までの距離が無いので仮に
「120km」とすると、
行きにかかった時間は
120km/時速40km=3時間
帰りにかかった時間は
120km/時速60km=2時間
です。
つまり、往復120km × 2=240kmを5時間で
移動したことになります。
計算は 240km/5時間=48km/
往復の平均速度の解答は 48km です。
いかがでしょうか、簡単に解けましたか上の2問は有名な論理クイズです。
(出典:nobyNoBy )
今度は少し目線を変えた論理クイズです
老巧化している病院をいったん壊して新たに立て直すべきである病院のリフォームには、ゼロから建てるのと同じくらいのコストがかかる。
リフォームを支持する人は、古い病院を建てる時に高いコストがかかったと主張する。せっかく高い費用を払って建てたものを壊してしまうのはもったいないと言うのです。
一方、新病院の建設を支持する人は、新たに建てればリフォームでは不可能な新しい設備の導入ができると主張する。
さて、あなたはどちらが賢明と思いますか?
解答
高い費用をかけて建てた病院をただこわすのは、もったいないと考えている人は、経済学者がいう「サンクスコストの罠」に完全にはまっていると考えられる。
古い病院を建てるのに使った費用について考えるのは意味がないもう失われてしまって取り戻せない費用だから。
今回の行動を決めるのには何の関係もない。
この問題は、この実験が役に立ちます。
あなたは、サッカーの大試合のチケット2枚持っています。
会場は自宅から50km 離れたところにあります
あいにく雪が降り始めたうえ、ひいきのチームのスター選手が負傷のため今回は出場しないとわかった。
さあ、あなたは試合を観に行くべきか、それともチケット代を無駄にしても取りやめにすべきか。
この実験には、その試合のチケットを自分がまだ持っていなかった場合のことを考える。
自分はチケット持っておらず、友人から電話で「今夜のチケット持っているんだけど、使わないから譲るよ」と言われたしてあなたはなんと答えるだろう。
もし「いらないよ。雪も降っているし、目当てのスター選手も出ない」と考え答えるのだとしたら、たとえすでにチケットを持っていたとしても、その日は観に行くべきではない。
自分がすでにチケット代金を払ったか否かは、行くべきかどうかの判断の材料にすべきではないのです。
チケットの代金はすでに払ってしまって、あなたがどうしようが戻ってはきません。
この問題はオックスフォードの学生の90%が間違えた一問です
(出典:優れた思考法の共通点 リチャード・ニスベット著)
人間の思考力は論理によって高められると長年、信じられてきたところが今や状況は変わり、優れた思考法の多くは教えやすく受け入れてもらいやすいものになっている。
日頃の生活の中では、直感的なものの考え方や経験則からの考え方をしまいがちですが、論理クイズで頭の体操をすると冷静に物事を考えたり、あれっと思うような新しい発想に思わず出会えたりするのでチャレンジしてみてください。
参考:優れた思考法の共通点(リチャード・ニスベット著)、nobyNoby