頭のいい人の特徴はどういうことか
頭のいい人の特徴の誤解
副業が社会的に認められることになったり、働き方改革で在宅勤務になったりで大きく
変化がみられる。
- 「人生を根本から見直してみませんか」
- 「会社に一生しがみついて人生を終わらせるのですか」
- 「これからの世の中は目まぐるしく変化します」
などなど「時代の変化」を盛んにいわれています。
本屋さんに行くと時代の転換を先取りしてか「教養」を取り上げた書籍が目につきます。
しかも、ここ数年でこの手の本が数十冊も刊行されていて、それだけ人々に関心が集まってい
るということです。
その教養という言葉が流行るわけとは何でしょう
これからの世の中は「教養」がキーワードで「それを身につければお金を稼げるから」と書いてあ
るから。
また、会社に一生いれば何とかなるという価値観はなくなり、将来が不安で仕方ない。
各マスメディアは、現状の延長線では生きることの難しさを説いていて不安材料が増加している。
文学研究者のエドワード・サイードは「頭のいい人」は「知識人」と呼んで次のように定義してい
ます。
抜粋
知識人が、公衆に向けて(中略)メッセージなり理想なり、姿勢なり哲学なり、意見なりを表象=
代弁したり、肉付けしたり、明晰に言語化できる能力にめぐまれた個人であるということだ。
このことは、例えると「大学法学部卒業後、大学の修士課程修了、外資系コンサルタント後、現在は○○会社代表取締役」というプロフィールが、知識人ではないということです。
「学歴や肩書で勝負する時代は終わった」と主張する人たちのプロフィールも学歴や職歴ばかりだったりして、がっかりします。
昔から言われ続けているけど政治家の世襲制を見てもまさに、その通りです。
現代の社会では「特別の職歴や学歴を目の上に置くべきではない」といいつつ、その考えから脱却できないのが現状ですね。
ここ数年の出来事を振り返れば、まさに職歴学歴は関係ないことがわかります。
灯台でのエリート官僚が公文書の改ざんをしたり、統計を改ざんしたりしてます。
記憶がありませんとか、名簿は消去したとか平然としてだれも責任を取りません。
しまいには、相手の認知能力のせいにして、誤解だとして終わらせます。
一部上場の世界的企業も決算書の改ざんがおこなわれていた。しかも一社だけではないのです。
もちろん、世の中に還元しながら正々堂々と職務をこなしている人は大勢います。
誤解のないようにお願いします。
さて、サイードがいう「知識人」とはどのように考えていたのか、
- 完全に独立した状態ではないにせよ、なるべく独立した立場からものが言える人
- 「アマチュア」の人が条件で、特定の専門家ではない。
- ここでいうアマチュアは「未熟」「素人」の解釈ではない。
サイードは、懐疑的意識に根差し、絶えず合理的な探求と道徳判断と向かう活動ができる人
そして、先に引用した「知識人」であることが必要です。
まとめ
- 「頭のいい人」として「知識人」と呼んだ
- 特定分野に精通している人でも、学歴、職歴などで評価される人でもない。
- 「知識人」としてアマチュアを挙げ、専門家ではない誰もがその能力次第でなることができるとした。
いやーそれにしてもハードルは高いですね
- 特定の権力に距離を置く
- 論理と感情の両面から考える
- それを多くの人にわかりやすく伝える言語能力が必要です。
あなたも挑戦してみてはいかがでしょう。
道は険しいですが「知識人」になれます。
参考:FUTURE知識人とは何か(北畑淳也著)