心理学のハロー効果は認知バイアスのひとつ
心理学のハロー効果を活用
ハロー効果は心理学の認知バイアスのひとつである人物や物事を評価するときに、それが持つ「目立ちやすい」特徴に引きずられてしまい他の特徴の評価ををゆがめられてしまうこと。
光背効果、ハローエラーともいう。
ハロー効果のハローは、英語のHello(こんにちは)ではなく、聖人の頭上に描かれるHalo「後光・光背」のことです。
仏像の光輪であったり「後光が差す」とかです。
ハロー効果という言葉は、「試行錯誤節」で知られるアメリカの心理学者エドワード・ソーンダイク(1879年~1949年)が、1920年に書いた論文に初めて用いられた。
ポジティブ・ハロー効果
こんな経験はあなたにもありますよね
- 「え~、あの人が・・・詐欺師なんて信じられないだって、いつもきちんと身だしなみがよかったし高そうな服を着て、背筋が伸びて貫禄がありました」
そうなんです、いわば外見から判断をしてしまいあの人ならと別のことまで高評価することなんです。
単なるおしゃれ好きな人かもしれなかったのです。
- 「渋谷の一等地に事務所があって、とても豪華な置物や装飾品があり、接客もよいので間違いないよ」
- 「超有名大学を出ている、といううだけで、あの人は優れたビジネスパーソンだと思い込む」
実勢もわからず、信用できそうだと思い込む。
最近特に感じるのは、街の特撰雑誌やインターネットで紹介されると、直ぐに行列ができてしまう。
昔でよく言う、ミーちゃんハーちゃんが多いこと。
有料広告やWeb広告を使った紹介が多いのに。
こんなことが、ポジティブ・ハロー効果とよびます。
簡単に「あばたもえくぼ」ですね。
ネガティブ・ハロー効果
ポジティブがあれば、ネガティブ・ハロー効果もあります
- 服装がだらしないと、すべてがだらしなく見えてしまい仕事もルーズではないかと思ってしまう。
- 成績の悪い生徒に「素行や日常の生活に問題がある」と思い込む。
- 太っている人は、自己管理能力がないと決めつける。
など、ネガティブなこともたくさんありますね。
「坊主にくけりゃ、袈裟まで憎い」と言う事でしょうか。
自分も振り返って気を付けなければいけないと思います。特に最近、お腹が出てきました。
ハロー効果を利用した広告は、3Bを意識した広告作りをするといいと言われます。
3B とは、
Beauty(美人)、Baby(赤ちゃん)、Beast(動物)です。
それぞれのわかりやすい特徴で、ハロー効果が働き、広告の商品、サービスの評価・安心・イメージを
自然に高める事ができます。
まとめてみると
ポジティブ・ハロー効果は
目立つ特徴が評価側から見て、優れていれば他のことも優れていると評価してしまう。
ネガティブ・ハロー効果は
目立つ特徴が評価側から見て、劣っていれば他のことも劣っていると評価してしまう。
評価するときは、
先入観や思い込みをなくし、相手ことを良く整理して固定概念を払拭して、第3者の見方で評価しましょう。
参考:Wikipedia、グロービス経営大学院、beehave、invenio