人生は「オンゴーイング」だ
「オンゴーイング」は、直訳すると「今まさに進行している」という意味で何かにぶつかり、直面したら、まず行動をして、その方向性や結果を確かめながら、考え、次の行動に移していくこと。
簡単に言うと「行動しながら考え、学んでいく」ことです。
エスニックジョークともいわれる有名なたとえがあります。
「イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えた後で走りだす。スペイン人は走ってしまった後で考える」
各国の国民性をうまく表現しています。
この中の「歩く・走る」という言葉は文字通りの歩く・走るではなく「実行力」のことを指しています。
起業したりするときのはじめの一歩を踏み出すことは、結構難しさがあります。
何から手をつけていいのかわからない、すなわち何かしら行動をしていないことを認識していないことが障害なのかもしれません。
初対面の人と会う時など、どんな人なのか、スポーツ好きなのか、無口なタイプなのかといろいろ想像しながら考えて何を話せばいいのか、不安が募り行動できないことがありますね。
ヴァージニア・ウルフ
イギリスの小説家でモダニズム文学を代表する作家のひとりのヴァージニア・ウルフは、自身が執筆した小説の中で人の「意識の流れ」と「動き」を巧みに表現をした小説家とされています。
ウルフは小説の執筆が進まないときは、自分の足で街を歩き回り、その時その時でどのように考え、また行動したのかを確かめ、そのあとで小説の登場人物に同じことをさせたとされます。
ウルフの作品は、登場人物があたかも生きているようなリアルさが伝わるので話の全体に「動き」が感じられます。
まさに、オンゴーイングを自分自身で実践し、それを小説にも取り入れ読者を魅了した。
オンゴーイングとコーチング
オンゴーイングはコーチングには必須のことで、行動をすることの難しさは、今までの行動パターンとは異なった行動をすることは、かなり抵抗を感じるものです。
まず、行動をしてもらうために、行動することをゴールとして設定していることが多く見られます。
行動するところから何事も始まるので、その行動をしなければ、一歩を踏み出せないからです。
ヴァージニア・ウルフの言葉
前述した、ヴァージニア・ウルフはこんなことを言ってます
人はその職業で大きな成功を収めると、五感をうしなう。
視力が失われる。
絵を見る時間がなくなるからだ。
音が消える。
音楽を聴く暇がないからだ。
言葉がなくなる。
会話をするいとまがないからだ。
物と物との関係である、釣り合いの感覚もなくす。
人間性が消えるのだ引用:ヴァージニア・ウルフ
また、ヴァージニア・ウルフは夫・レナードに残した遺書は有名です。
「世界でもっとも美しい遺書」なんて言われてたりしています。
最愛のあなた
また自分の頭がおかしくなっていくのが分かります。私たちはあのひどい時期をもう二度と乗り切ることはできないでしょう。それに今度は治りそうもありません。声が聞こえるようになって集中できないのです。だから最善と思うことをします。あなたは私をこれ以上ないほど幸せにしてくれました。あなたは誰にも代えがたい人でした。二人の人間が私達ほど幸せになれることはないでしょう。この恐ろしい病気が始まるまでは。もう戦うことができません。私はあなたの人生を犠牲にしています。私がいなければあなたは自分の仕事ができるのですから。あなたはできるはずです。もうこの文章さえきちんと書けません。読むこともできません。言っておきたいのは、私の人生の幸せはすべてあなたのおかげだったということです。あなたは私に対してとても忍耐強く、信じられないほどよくしてくれました。他の人たちも分かっています。もし誰かが私を救ったとしたら、それはあなたでした。私にはもう何も残っていませんが、あなたの優しさだけは今も確信しています。これ以上あなたの人生を無駄にするわけにはいかないのです。今までの私たち以上に幸せな二人は他にはありません。 V(レナードに宛てた書き置き)
引用:Wikipedia、
現在進行形
現代は、情報過多の世の中です、絶えず変化していく社会で計画通りにはなかなか進みませんね。
少しづつでも最終到達目標に近づくように、現在の行動目標をしっかり見つめてつなぎ留めておくことが重要です。
オンゴーイングは現在進行形で進めて行くことや姿勢が大事なのです。
参考:メンタルだ、Wikipedia、オックスフォードの自分を変える100の教え(岡田昭人)